「VRへの関心」米国の10代は3割がデバイス所有 日本「使ったことない」8割も利用者は満足げ
米国の若者の間で、VR(仮想現実)デバイスの所有率が増している。米パイパー・サンドラー社が10代の6020人に行った調査で、対象者のうち33%が現在 VR デバイスを所有しているとの結果が出たと、2024年4月9日に発表した。23年秋の調査時点では31%だったため、2%増加した形だ。なおVRデバイスの週間使用率は、23年秋の10%から13%に上がっている。
日本国内のVRデバイスへの関心動向は、どうか。アイブリッジ(大阪市)が24年1月29日に公表した「VRに関する調査−最新機器とサービス全般への興味・関心−」結果の中に、興味深いデータがある。
「これからも使っていく」は約9割
同調査は15歳以上の男女1000人を対象に、セルフ型アンケートツール「Freeasy(フリージー)」を用いて実施した。これによると、VRの認知率は6割超(63.32%/n=807)。「知っていた」派が多数だ。
さらに511人の回答者のうち、VRを利用したことがあるのは「現在、使っている(9.78%)」、「過去、使っていた(7.44%)」をあわせた17.22%。逆に「使ったことはない」が82.78%と、圧倒的に高い割合を占めている。
ただ、VRを現在利用している人に、「これからもVRを使用していくか」を質問すると、「これからも使っていく」は約9割(88.0%)となった。同社は発表資料で、「継続利用意向の高さが際立つ」「利用者の満足度が高いことが推測できる」と指摘している。