鳥越俊太郎「長野智子さんは銃撃戦の中にどんどん突っ込んでいって…」
長野智子のジャーナリストとしての師匠にあたる鳥越俊太郎さん。4月2日「長野智子アップデート(文化放送)」では、鳥越俊太郎さんが長野智子を中東取材に行かせた理由を話してくれた。
鳥越「一番印象に残っているのはニューヨークのテロがあったでしょう」
長野「同時多発テロですね」
鳥越「あの時ね、日本のメディアの人たちはみんなニューヨークに行ったんですよ。ニューヨークから喋ったり書いたりしたの。僕は長野さんにね『もうひとつの現場は中東にあるからパレスチナに行ってくれ』と…」
長野「そうでした、そうでした」
鳥越「本当は僕は自分で行きたかったんだけど、これは長野さんに一回行ってほしいと思って。長野さん、中東は初めてだったよね?」
長野「そうです。私はアメリカにずっと住んでましたけど中東は初めてだったんです」
鈴木敏夫アナ「鳥越さんはテヘランの支局にいましたよね」
鳥越「僕はテヘランにいたからパレスチナとかイスラエルとかよく歩き回っていて、よく知ってたんだけど、ここは長野さんに行ってもらったほうがいいと思って行かせたら、長野さんは僕なんかよりどんどん銃撃戦の中に突っ込んでいって…」
鈴木「怖い~」
長野「当時、インティファーダ(一斉蜂起)っていうのがあって」
鈴木「その中に?」
鳥越「いきなり銃撃戦で銃弾が飛んでくる」
鈴木「それはテレビ局のスタッフもちょっと…」
長野「当時は今よりそういうことができたので」
鈴木「でも行かせた鳥越さんもかなり心配ですよね」
鳥越「心配しましたけど、長野さんもよく頑張りましたよね」
長野「そうなんですよ。私もちょっと怖いじゃないですか。中東に行く前にそれが表情に出たのか鳥越さんが『あっ長野さん、怖いんじゃないの?』って。それが悔しくて『行きます!』って言って」
鳥越「長野さんは『よくやってるよね』って言うより冷やかしたほうが頑張ると思って」
長野「それは私の報道としての凄い大きな経験だったので感謝しかないです」