22歳のゴ―ルを激賞した小野伸二。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 天才が、波に乗っている若武者の超絶弾に驚嘆した。

 元日本代表MFの小野伸二氏が3月31日にフジテレビ系列の新番組「すぽると!」に出演。新天地のFC東京で早くも4ゴールと躍動しているMF荒木遼太郎のゴールを絶賛した。

 稀代のファンタジスタが注目したのが、3月2日に開催されたJ1第2節のサンフレッチェ広島戦(1−1)で荒木が決めた同点ゴールだ。

 相手に先制を許した2分後の71分、ショートカウンターの流れから、右サイドを抜け出した長友佑都からのクロスをニアサイドで受けると、一度後ろにボールを引くようなフェイントでDFを翻弄し、角度のない位置から右足を一閃。強烈なシュートをニアサイドに叩き込んでみせた。
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 小野氏は荒木本人を取材した際、「何をするのかなと最初思って、ビックリして」と切り出し、「これ、すごいよね。このステップ。ボールを受けた瞬間にやろうと思ったの?」と尋ねる。

 すると、パリ五輪世代の22歳は、「あまりしようとは思ってなくて、この試合を通してこのフェイントを3、4回やっていて、それが頭に残っていてパッとできました」と回答した。

 マーカーを手玉に取ったフェイントに、小野氏は「相手ディフェンスからしたら、何してくれたみたいな感じですもんね」と称賛しきりだった。

 ワールドカップに3度出場した名手も、感銘を受けたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部