重賞初制覇を目指すルシフェル(昨年7月撮影、ユーザー提供:pinoさん)

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 牡馬を倒してクラシックに弾みを付けるか。萩S覇者のルシフェル(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)が、毎日杯(3歳・GIII・芝1800m)で重賞初制覇を目指す。

 ルシフェルは父ハーツクライ、母アルアリングスター、母の父Exchange Rateの血統。母は17年のBCジュベナイルフィリーズで2着の実績がある。ここまで4戦2勝。昨年7月の新馬(福島芝1800m)はエコロヴァルツの2着だったが、2戦目の未勝利(小倉芝2000m)で初勝利。続く萩Sであっさりと2連勝を決めた。前走の阪神JFは出遅れ、何より初のマイル戦が堪えて0秒8差の6着だったが、直線はまずまずの脚を使っていた。距離さえ延びれば、重賞でも十分に通用するはずだ。

 今回は約3カ月ぶりの実戦となるが、乗り込み量は足りている。距離適性を考慮し、ここでの始動。牡馬相手の分、相手は強くなったが、GIを目指すのであれば泣き言は言っていられない。オークスの出走を確実にするためにも、できれば賞金を加算しておきたい一戦だ。

 牝馬による毎日杯制覇となれば、56年のキヤツスル、63年のパスポートに次ぎ、61年ぶり3頭目の偉業。歴史的な勝利を収め、オークスに弾みを付けてほしい。