重賞2勝目を目指すシュトラウス(昨年10月撮影、ユーザー提供:馬なりさん)

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 日本人騎手との初タッグで課題克服なるか。昨年の東京スポーツ杯2歳S覇者のシュトラウス(牡3、美浦・武井亮厩舎)が、ファルコンステークス(3歳・GIII・芝1400m)で重賞2勝目を狙う。

 シュトラウスは父モーリス、母ブルーメンブラット、母の父アドマイヤベガの血統。母は08年のマイルCSと府中牝馬Sの覇者。伯父のジョイフルハートは08年の北海道スプリントCを制している。

 ここまで4戦2勝。気性面との戦いが続いている。昨年6月の新馬(東京芝1600m)は番手で行きたがって、3角で早々と先頭へ。決してスムーズな競馬ではなかったが、馬なりで後続を突き放して9馬身差の圧勝だった。その後はリフレッシュ放牧へ。休み明けのサウジアラビアロイヤルCは再び折り合いを欠き、ひと押しを欠いての3着。続く東京スポーツ杯2歳Sはハイペースにも助けられて、3番手から悠々の押し切り。重賞初制覇を果たしたが、前走の朝日杯FSで再び弱点を露呈。出遅れから馬の気分に任せて先頭に立ったが、直線でバッタリ。課題を感じる内容だった。

 今回は初の1400mへ。レースはしやすくなりそうだ。これまでレーン騎手、ルメール騎手、モレイラ騎手、マーカンド騎手と名立たる外国人ジョッキーが手綱を執ってきたが、今回は北村宏司騎手との初タッグとなる。まさにベテランの、そして日本人ジョッキーの意地の見せどころ。人馬一体の走りを期待したい。