いとこはダービー馬マカヒキ 友道厩舎の大器がスプリングSで真価発揮だ
課題克服なら巻き返しは必至だ。京成杯で12着に敗れたジュンゴールド(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、スプリングステークス(3歳牡牝・GII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
ジュンゴールドは父エピファネイア、母ジュントップヒトミ、母の父ゼンノロブロイの血統。母はJRAで未勝利だが、半兄のジュンブルースカイは20年の東京スポーツ杯2歳Sで3着。そしていとこのマカヒキは16年の日本ダービー馬。同じくウリウリは14年の京都牝馬S、15年のCBC賞を制している。
ここまで3戦2勝。昨年8月の新馬(小倉芝1800m)は中団から鋭く伸びて3馬身半差の圧勝。続く紫菊賞は序盤こそ後方追走だったが、スローペースとあって3角手前で一気に先頭へ。手応え良く直線に向くと、上がりをまとめて後続を突き放し、再び3馬身半差の楽勝を収めた。前走の京成杯は中団で行きたがり、課題を露呈した形の初黒星。ただ、力負けでないことは明らかなので、道中の立ち回り一つで巻き返しがあっていい。
マカヒキはジュンゴールドと違って操縦性が高く、皐月賞トライアルの弥生賞で重賞初制覇を決めると、そのままクラシックの主役へと駆け上がった。ジュンゴールドにとっても、レースこそ違うが、皐月賞トライアルが真価を問われる一戦。ここで汚名返上を果たし、胸を張って春の大舞台に向かいたい。