「免許更新」の完全“予約制”始まる! どうやって手続きする?利用者からの反響は? 何処から始まる?
免許更新手続きの事前予約に関しては賛否の声も!
東京都では2024年2月から、運転免許の更新手続きを完全予約制とする取組みを始めました。
これは免許更新会場の混雑防止を目的としていますが、一体どのような反響が寄せられているのでしょうか。
東京都では毎年多くの人が運転免許の更新手続きをしています。
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警察庁の公表している「運転免許統計令和4年版」によると、東京都を管轄する警視庁では2022年中、173万811人もの人が免許更新をしたことが明らかになっています。
そのため、これまでは運転免許試験場や免許センターなどが免許更新をする人で混雑し、手続きに長い時間を要するという問題が指摘されてきました。
このような状態を解消するため、警視庁では2024年2月1日から運転免許の更新手続きを完全予約制とする取組みを開始しています。
この予約制度は東京都内在住で、免許更新ハガキに記載された講習区分が「優良」、「一般」、「違反」、「初回」の人が対象です。
ただし、70歳以上の高齢者講習を受ける人や他の都道府県公安委員会を経由して免許更新手続きをおこなう人などは対象外となります。
事前予約はインターネットか電話で申し込むことができ、インターネット予約の場合はスマートフォンまたはパソコンから警視庁の「運転免許手続予約サイト」にアクセスします。(スマートフォンの場合は免許更新ハガキに記載の二次元コードから、パソコンの場合は警視庁トップページの「運転免許WEB予約」から接続可能)
そしてサイトの手順に従って、更新ハガキに記載された「予約用ID」や講習区分、氏名、生年月日、免許証番号などを入力していきます。
このように複数の入力事項があるため、あらかじめ更新ハガキや運転免許証などを手元に用意しておくと手続きがスムーズです。
その後、免許更新の会場や日付・受付時間を選択します。受付時間は「8:30」「9:00」「9:30」というように30分刻みで、同時に「残り○名」と予約枠の空きが表示されます。
予約枠が定員に達していなければ自分の好きな受付時間を選べます。
また、予約が確定すると「二次元コード」と12桁の「受付番号」が表示されるため、スマートフォンのスクリーンショットで画面を保存しておくか、受付番号をメモしておくことが非常に重要です。
この二次元コードまたは受付番号は、免許更新の会場で受付をする際に必要となります。
もしスマートフォンやパソコンの操作に慣れていない場合は、電話による予約(自動音声予約ダイヤル)を活用してみると良いでしょう。
なお免許更新手続きのほか、仮免許学科試験および学科試験の予約の際にも事前予約が必要です。
この完全予約制度に対してはSNS上で「予約制になったのめちゃくちゃありがたい」「だいぶ便利になりそう」などと歓迎する声や、実際に利用した人から「予約から受付までネットと機械で簡単にでき、あっという間に手続きが終わった」との感想が寄せられています。
その一方で、「自分の都合の良いときにふらっと行けなくなるのは残念」という声も複数聞かれ、仕事や家庭の都合などで臨機応変に手続きをしたい人にとってはあまり嬉しくない改正ともいえるでしょう。
さらに「手続きしようとしたら予約枠がかなり埋まっていた。更新がまだの人は要注意」と呼びかける人もみられ、更新ハガキが届いたら早めに予約をすることが大切です。
運転免許更新手続きの事前予約制度は警視庁以外にも大阪府警、千葉県警、京都府警などで既に導入されています。
千葉県警や京都府警の場合は予約をせずに会場に行っても更新手続きはできますが、あくまで予約をした人が優先であるため、手続きに長い時間を要する可能性があります。
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3月からは愛知県でも免許更新の事前予約制度が始まりますが、この制度に関しては「自分の住む地域で導入されていたことを知らなかった」という人も多くいます。
免許更新ハガキが届いた際は、すぐに内容を確認することが肝要といえるでしょう。