阪神大賞典に出走予定のブローザホーン(c)netkeiba

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 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は土曜日にフラワーC(GIII)とファルコンS(GIII)、日曜日にスプリングC(GII)と阪神大賞典(GII)が行われます。その中から阪神競馬場で行われる阪神大賞典を取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年の阪神大賞典での前走着順別成績を見ていきます。過去10年の阪神大賞典では前走5着以内だった馬が6勝2着5回3着6回で複勝回収率は100%となっています。前走5着以内に入った馬は好調を維持して阪神大賞典でも結果を残していると考えられます。

 一方、前走6着以下だった馬は4勝2着5回3着4回と13頭が馬券に絡んでいます。この13頭は全てGII以上で3着以内の実績を有していました。GII以上で3着以内に入れるのはそれだけ高い地力を備えている証拠と言えます。前走6着以下でも巻き返す可能性はありますが、各馬の実績には注意を払いたいところです。

 続いては、過去10年の阪神大賞典における所属別成績です。過去10年の阪神大賞典では関西馬が10勝2着9回3着10回と圧倒。阪神大賞典は阪神競馬場で行われますので、輸送の負担が少ない関西馬に良績が集中しているのでしょう。

 対して、関東馬は17頭が出走し2着が一度と劣勢です。関東馬が結果を残せていないのは阪神大賞典と同時期に中山で日経賞(GII)が組まれている事も要因のひとつと言えそうです。日経賞は芝2500mで行われますので、長距離を得意とする関東馬の多くはそちらへ回っており、阪神大賞典に出走する関東馬は手薄になるのがこのような傾向を生んでいる要因と考えられます。

 ちなみに、過去10年の阪神大賞典で唯一馬券に絡んだ関東馬は16年のタンタアレグリア。前年の菊花賞(GI)で4着と好走していた実力馬だった事は覚えておきたいところです。

 それでは早速ですが、今週の阪神大賞典でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆長距離適性の高さが光る本命候補

ブローザホーン

 前走の日経新春杯(GII)で重賞初制覇を飾り勢いに乗る本馬。その日経新春杯では道中中団を追走。残り600m付近から仕掛けられると、瞬時に反応し一気に先団へと取りつきます。直線では馬場の真ん中から少しずつ先頭との差を詰めて、ゴール前できっちりと差し切ります。前年のクラシック戦線で活躍した馬も出走していましたし、価値のある勝利と言えそうです。

 今回は前走の日経新春杯から距離延長となりますが、昨夏には芝2600mで行われた札幌日経オープン(L)を勝っていますし距離に関しては心配ありません。昨年の3月以降は心房細動で競走を中止した2走前以外は全て3着以内に好走していますし充実一途。今回のメンバーの中でも一番の勢いがありますし、ここも上位争いの期待が高まります。

ユーキャンスマイル

 阪神大賞典では20年に優勝、21年は2着に入るなど結果を残している本馬。3歳時には菊花賞で3着と好走していますし、19年と20年の天皇賞(春)(GI)では掲示板を確保。長距離適性は十分ですし、一線級相手にヒケを取らない能力も備えています。

 今年で9歳になる本馬ですが、昨年は新潟記念(GIII)で上がり2位の脚を使って2着に入っていますし、まだまだ年齢的な衰えは感じられません。今年の阪神大賞典で5年連続の出走でこのコースでの経験値はどの馬よりも高いですし、高齢馬だからと言って侮ると痛い目を見るかもしれません。

ディープボンド

 近2走は結果を残せていませんが、3走前の京都大賞典(GII)では3着に好走していますし、5走前には天皇賞(春)で2着と連対するなど活躍。ここ2走は舞台や鞍上が合わなかった可能性がありますし、条件が整えば変わる可能性は十分にありそうです。

 阪神大賞典では21年と22年に連覇しており、前走からの条件替わりは歓迎材料と言えそうです。長距離適性の高さはこれまでの実績が示す通りですし、今回は能力通りの走りに期待が出来そうです。