中山牝馬Sに出走予定のアレグロモデラート(c)netkeiba

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 過去10年間で1番人気馬が[1-2-2-5]。3番人気以内まで枠を広げても[4-4-2-20]と波乱傾向のあるレースで、トップハンデ馬も[1-3-0-12]と苦戦傾向にある。小回りの中山競馬場でコーナーを4回まわるハンデ戦だけに立ち回りの上手さが求められるレースでもある。

 ◎アレグロモデラートはまだ3勝クラスの馬だが愛知杯4着。逃げた馬が離れた最後方、2番手を追走した馬がブービーに沈むペースの中、3番手追走から4角先頭。さすがに最後は力尽きたが、見どころのあるレースをした。青葉賞2着でダービー3着ハーツコンチェルトの全姉と血統的には筋が通っており、力の要る馬場はむしろ得意。前走に続いて牝馬限定戦でさらに1kg減の50kgなら見せ場以上の期待を込めて一票を投じたい。

 〇コスタボニータは愛知杯3着でディセンバーS2着。昨年夏のクイーンSはルビーカサブランカにクビ差先着する3着だった。1800mでも勝利経験はあるものの全4勝中3勝をマイルで記録している馬だけに、初距離で前崩れの展開の中で踏ん張った前走は評価できる内容だった。ディセンバーSで先着を許したロングランは小倉大賞典2着。前走からの1ハロンの距離短縮を味方にしたい。

 ▲ククナは中山金杯2着。昨年夏には七夕賞2着もあってコーナー4つの小回り戦を得意としている。中山競馬場は[0-1-1-1]で1800m戦も[0-2-1-1]。これまで、3度のGI挑戦を除けば重賞で[0-3-1-2]。どんな位置からでも競馬ができる器用さが武器だ。ここは引退レースと言われているが、今回も大きな減点材料はない。わずかな幸運があれば欲しかったタイトルが見えてくる。

 △ヒップホップソウルはフラワーC、そして紫苑Sの2着馬。中山競馬場は独特なマイル戦を除けば[0-2-0-0]と得意にしている。前進気勢の強い馬でなかなか乗り難しい面があるようだが高い能力を秘めるので無視はできない。

 堅実な末脚に磨きがかけられて成績が安定してきた△フィアスプライドや、逆に先行力が魅力の△フィールシンパシー。阪神JF2着の△シンリョクカはまだ見限れない。