●新顔Radeon「7900 GRE」の販売開始、"ちょうどいい"上位GPU

AMDの隠し球? 新たなGPU「GRE」が発売に

AMDのGPU「Radeon RX 7900 GRE」を搭載するグラフィックスカードが初登場、店頭での発売が開始された。型番にある「GRE」は見慣れない文字列だが、同GPUはもともと中国限定だったものを、今回グローバル展開したという、ちょっと変わった経緯がある。気になる性能については、大原氏によるベンチマーク記事の方を参照して欲しい。

・Radeon RX 7900 GREを試す - 伏兵「GRE」日本投入、対RTX 4070 Superで性能検証

https://news.mynavi.jp/article/20240226-2892860/

同GPUは、RX 7900シリーズの中では、最後尾に位置する。上位GPUは「RX 7900 XT」、下位GPUは「RX 7800 XT」となるが、スペック的には中間というよりも、かなり上位寄りの印象だ。消費電力は、上位GPUの315Wから260Wに下がっており、使いやすいのもメリットかもしれない。今回、入荷が確認できたのは以下のモデルだ。

SAPPHIREの「Nitro+ Radeon RX 7900 GRE Gaming OC 16GB GDDR6」

「Pure Radeon RX 7900 GRE Gaming OC 16GB GDDR6」はホワイトモデル

ASRockの「Radeon RX 7900 GRE Challenger 16GB OC」は2ファン仕様だ

GIGABYTEからは「Radeon RX 7900 GRE Gaming OC 16G」の1モデルのみ

M.2スロットを備えたRTX 4060 Tiカード

ASUSの「DUAL-RTX4060TI-O8G-SSD」は、背面にM.2 NVMeスロットを持つという、ちょっと変わったGeForce RTX 4060 Tiグラフィックスカードだ。このスロットは、PCI Express 5.0に対応。格納したSSDの発熱は、グラフィックスカードのクーラーで強力に冷却することができる。価格は、通常モデルの1万円増しとなる80,000円前後だ。

ASUSの「DUAL-RTX4060TI-O8G-SSD」。「Axial-tech」ファンをデュアル搭載する

M.2は2280サイズに対応。両面にサーマルパッドを貼り付けて熱を逃がす仕組み

デュアルファンで拡張カードを追加冷却

長尾製作所の「N-PCIFSTY120PRO-VF2」は、拡張カードスロットに搭載できるファン。グラフィックスカードを追加で冷却したい場合などに最適だろう。従来製品はフレームのみだったが、この新製品は12cmファンが2つ付属しており便利。価格は4,000円前後だ。なお親和産業からも「SS-NPCIFSTY120PRO-VF2」という型番で発売されている。

長尾製作所の「N-PCIFSTY120PRO-VF2」。ファンは2スロット分を占有する

利用イメージ。このように、グラフィックスカードの冷却を強化できる

M.2 SSDの温度を約20℃下げるクーラー

センチュリーの「Aluminum Heat sink for M.2 SSD Mark.2」(CAHPS-M2MK2)は、大型ヒートシンクを搭載したM.2 SSD用クーラー。ヒートパイプとアルミ製ヒートシンクにより、約20℃の温度低下が期待できるという。高さも幅も26mmのコンパクト設計を採用し、隣接するパーツへの干渉を抑えた。ツクモでの価格は2,979円。

センチュリーの「Aluminum Heat sink for M.2 SSD Mark.2」(CAHPS-M2MK2)

放熱シートが2枚付属。両面実装のSSDにも対応しており、強力に冷却する

●ウッドデザインやミラー仕上げ、PCケースの新モデルが豊作

ミラー仕上げになって派手さがアップ

Lian Liの「O11 Vision Chrome」は、3面に強化ガラスを採用したミドルタワーケース。O11 Visionはすでにブラック/ホワイトモデルが発売されていたが、このChromeは、強化ガラスにブラックミラーフィニッシュを施したバージョンとなる。ピラー(柱)もカラム(梁)も無く、内部が見えやすい構造は従来と同じだ。価格は28,000円前後。

Lian Liの「O11 Vision Chrome」。3面の強化ガラスをミラー仕上げにした

右サイドとボトム側からの吸気が可能。どちらも36cmラジエータに対応する

リビングにも似合いそうなミドルタワー

Sharkoonの「Rebel C70 RGB」は、フロントにウッドデザインを採用したお洒落なミドルタワーケース。フロントはメッシュ仕様になっており、標準で12cmのARGBファンをトリプル搭載、冷却性能にも優れる。左サイドの違いで2種類のバリエーション(メッシュ/強化ガラス)があり、ツクモでの価格はどちらも20,979円。

Sharkoonの「Rebel C70 RGB」。サイドは強化ガラスのほか、メッシュ版もある

内部はスタンダードなレイアウト。サイドやトップにもファンの追加が可能だ

極小サイズのセンサー式ショートカット

AREAの「SD-TOUCHBAR」は、USB接続のショートカットキー。ボタンは5個のみだが、4パターンを切り替えることで、最大20個の機能を登録することができる。本体サイズは非常に小さく、様々な場所に配置可能。タッチセンサー式なので、ディスプレイ等に貼ってもボタンを押しやすい。カラーはブラックとホワイトの2色で、価格は4,000円前後。

AREAの「SD-TOUCHBAR」。コンパクトだが、キーピッチは13.9mmで押しやすい

小さいので様々な場所に置きやすい。ケーブルは長さが異なる2本が付属する

ディスプレイシリーズの第7弾はCPU用!

長尾製作所の「NB-CPU-DP07」は、CPUを飾っておけるディスプレイ台。歴代のCPUコレクションを眺めたいマニアなどに最適だろう。ピン無しCPUは、付属の吸着パッドでしっかり固定。ピン有りの場合は、スポンジを用意すると良いだろう。CPUを乗せるだけだが、1.6mm厚の鉄を使用し、抜群の剛性を実現したという。価格は1,700円前後。

長尾製作所の「NB-CPU-DP07」。CPU専用ディスプレイ台という思い切った製品だ