今最もホットな韓国俳優イ・ジェウク、主演最新作は欲望渦巻くリベンジ・サスペンス『予期せぬ相続者』

ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)のコンテンツブランド「スター」で独占配信中のドラマ『予期せぬ相続者』が注目を浴びている。デビュー後わずか2年で主演に抜擢され、最近は時代劇ファンタジー『還魂』を大ヒットさせたイ・ジェウクが、底辺からのし上がり、韓国最大財閥のトップを狙う若者たちの光と影を演じるサスペンスドラマ。U-KISSのメンバージュンとして活躍を見せたイ・ジュニョンがその相棒に扮し、21億円の製作費をかけたことも話題を呼んだ。


物語はイ・ジェウク演じる主人公が返り血を浴びた顔で、ハッと我にかえる場面から始まる。右手には血まみれのナイフ、部屋には倒れて動かない2つの人影。なぜこんなことになったのか? スーツ姿で呆然とする主人公に、見る側もまた動揺する。そして場面は主人公テオが18歳だった頃の過去へと一気にワープ。衝撃的なオープニングにいきなり心を掴まれてしまう。

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若きカリスマ、イ・ジェウクの魅力が爆発


『予期せぬ相続者』は若い男女3人が主人公の物語だが、なかでもまだ25歳なのに、カリスマ性さえ感じさせるイ・ジェウクがすごい! イ・ジェウクといえば『アルハンブラ宮殿の思い出』のハッカー役で鮮烈なデビューを飾り、2作目の『恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜』で新人俳優を演じて認知度が急上昇。『ドドソソララソ』ではデビューからわずか2年で主演に抜擢され、最近は時代劇ファンタジー『還魂』を大ヒットさせた次世代スターの筆頭だ。


そんなイ・ジェウクが今回演じるのは、母の生まれ故郷で貧しい一人暮らしを始めた18歳のハン・テオ。全国模試で上位0.1%に入る天才高校生だが、寡黙で人を寄せ付けない孤独なオーラを放っている。血の繋がらない父親はDVの罪で服役中。そのサイコパスな陰におびえ、母親ともばらばらに逃げ回って生きてきた。やがて教室で「テオは人殺しの息子」という噂がたったときにかばってくれたのが、転校以来、何かといがみ合い、取っ組み合いの喧嘩までした仲のカン・イナだった。


高校の屋上に行き、イナに自分の悲惨な境遇を打ち明けたあと「俺と友だち、パートナーになろう」と持ち掛けるテオ。「俺はマイナーリーグでは終わらない。メジャーに上がるつてとしてお前を利用する。その代わりお前の望みは何でも叶えてやる」と言うテオを「お前にそんな力があるのか? ただの勉強ができる文無しに」と笑い飛ばすイナ。するとテオは「俺には強みがある。切実さだ」と言い返す。このときのテオの思い詰めた目がとても印象的だ。


俳優イ・ジェウクの魅力は187cmの長身、スタイリッシュなビジュアル、なんでもスマートにこなせる器用さと舞台度胸など数々あるが、なんといっても一番は演技のうまさ。本作でもそれは様々な場面で遺憾なく発揮され、ハン・テオというキャラクターの持つ意志の強さ、反骨精神、クールさ、野望、寂しさ、優しさ、孤独の陰り、親しい人間にだけ見せる可愛らしい部分……それらすべてを眼差しひとつで繊細に表現するイ・ジェウクに、気づいたらどんどん引き込まれてしまう。


やがて2人は(イナは成績がよかったわけではないのに関わらず)テオの天才的な頭脳を最大限に駆使して名門韓国大学に進学。舞台は田舎町からソウルに移り、物語は彼らの計画実現に向けて一気に加速していく。高校生の制服からカジュアルスタイル、カッコいいスーツ姿まで、いろいろなファッションや髪型のジェウクが見られるのも、ファンにとっては嬉しいポイントだ。

相棒役を演じるイ・ジュニョンにも注目!


今回、そんなイ・ジェウクと並んでW主演と言ってもいいほどの活躍を見せるのがイ・ジュニョン。U-KISSのジュンとして人気を博し、アイドル活動したのちに俳優に転向。最近では『D.P. -脱走兵追跡官-』『君の夜になってあげる』『百人力執事〜願い、かなえます〜』『マスクガール』など、ロマンチックコメディの主人公からクセのある悪役まで、幅広い役柄を演じられることを証明し、引っ張り凧の存在になってきた。


今回は財閥一族カンオグループの三男カン・イナを演じる。会長が愛人に産ませた婚外子であるイナは、相続権を放棄するかわりに好きなだけ金を与えられ、邪魔者、透明人間のように扱われるという、悲しい、屈辱的な思いをして育ってきた。そのためすっかりぐれて街に出ては万引きし放題。「マジュ市では俺が何をしても見ないふりをする決まりだ」とうそぶくイナに「俺にそんなものは通じない!」と強く言い返すテオ。やがてイナは、初めて自分を人間として受け止めてくれたテオと熱い友情を結び、見えないところで着々と爪を研ぎ、自分の身内であるカンオグループに反旗を翻していく。


強がって悪ぶっているが寂しがりやで、無邪気な反面ぞっとするような冷酷さも内包していて、傷ついて育ってきた分、愛情に飢えている。テオに甘えたり、お茶目な表情で笑わせたりする場面では思わずキュン! とさせられる、ほっておけない存在のイナ。しかし先の展開を見ると、ナ・ヘウォンを巡ってテオと恋の鞘当てがありそうな雰囲気もあって油断はできない。善とも悪ともつかない複雑なキャラクターが持つ奥深い魅力をこれから先どう見せてくれるのか? 男同士の絆の行方は……進化するイ・ジュニョンから目が離せない。

物語のカギを握るヒロインを演じるホン・スジュ


そんな正反対の男2人の間に現れたヒロイン、ナ・ヘウォンを演じるのはホン・スジュ。賢く自立心の強い韓国大学の優秀な学生だが、賭博場で働きながらくずれた生活を送る母親につねに悩まされ、お金に困る暮らしをしてきた。「私は人生に忙しいの」が口癖で、他人に心を閉ざしている。だが、そんなヘウォンが唯一気にしていたのが、向いに住むテオだった。ヘウォンを演じるホン・スジュはモデル出身で、女優歴がほとんどない30歳。イ・ジェウクより5つ、イ・ジュニョンより3つ年上だが、そんなふうには見えない童顔で同い年のヒロインを好演した。正統派の美貌が光り、大抜擢を受けた本作で注目されることは必至だ。


貧乏人の象徴でもある屋根部屋の向かい同士に道を隔てて住み、互いの恵まれない境遇の痛みを分かち合えるテオとへウォン。一方、イナはその財力を武器にしてヘウォンをつらい現実から救うことができる。へウォンは自分の目指す未来のために、どちらの男性の手を取るべきなのか? 2話の終盤には、イナのキスを受けながら虚無の目をするヘウォン。そんな2人を目撃してショックを受けるテオという場面も登場。単純な三角関係ではない、ヒリヒリするような恋愛バトルの予感がすでに描かれる。そんな中、つねにクールなテオがヘウォンに一目惚れするシーン。「デレッ」となって可愛い表情を見せ、そんなテオの異変をイナが見逃さない一幕は、このドラマにおける貴重な癒しの場面。ぜひともチェックしたい。

原題の意味、そして金のスプーン、土のスプーンとは?


原題の「ロイヤルローダー」とは、王道を歩む者、という意味。スポーツ界では、初めて出場した大会でいきなり優勝する新人のことを言い、また、下積みがなく、いきなり大ブレイクするスターのことを言ったりもする。そういう意味ではデビュー以来「怪物新人」のニックネームとともに俳優街道を歩んでいるイ・ジェウクもまた「ロイヤルローダー」のひとりなのかもしれない。


親のせいで貧しかったり、捨てられたように感じたり、心に冷たい風が吹く心荒ぶような人生を送ってきた3人の男女が運命的に出会い、互いを理解し同盟を組んで、韓国最大財閥のトップを狙う、という物語。邦題の『予期せぬ相続者』はより内容をわかりやすくし、サスペンス色を強めたタイトルといえるだろう。また、韓国には金のスプーン、土のスプーンという言葉があり、生まれながらに持てる者と持たざる者を巡る葛藤は、長い間、そして今でも、韓国ドラマの重要なモチーフのひとつになってきた。


このドラマはそのテーマを真っ向から描きつつ、若者たちの欲望の先にあるものにまで焦点を当てようとする。『ミッシング〜彼らがいた〜』シリーズなど数々の作品を手掛けてきたミン・ヨンホン監督は「若手俳優たちの共演によって、これまでにはないやり方で、個性的なキャラクターと新しい物語を誕生させることができた」とコメント。今ある現実から抜け出そうと必死にもがく若者たちのストーリーは新たな感慨と感動をもたらしてくれるに違いない。

ハラハラドキドキ、先が読めない展開


同盟を結んだ3人の男女。狙いは財閥一族の王座。だが同時に、早い段階から男2人がヒロインを愛していることも示唆され、彼らの計画がすんなりとはいかず、野心、嫉妬、裏切りなどがちらつく不穏な未来が待ち受けるであろうことは想像に難くない。大人になり、欲望を追ううちに変化していくキャラクターたち。そしてここで気になるのが3人以外の登場人物だ。


冷血極まりなく一族を支配するカンオグループのカン・ジュンモ会長を演じるのはベテラン俳優のチェ・ジノ。女好きのダメ人間で姑息な悪知恵を働かせる長男カン・インジュ役にはハン・サンジン。家族思いで一族の中では一番まともだが、存在感の薄い次男カン・ソンジュにはイ・ジフンが扮する。いずれも演技派揃いで、財閥家の疑心暗鬼に満ち満ちた人間関係を絶妙に演じてみせる。また、テオが家庭教師として近づいた、イナの妹で天真爛漫な高校生のヒジュを演じる若手女優チェ・ヒジンにも注目したい。


2話のラストはあれから5年後。用意周到な計画どおり、カンオグループの優秀な社員として、新進事業である共生協力センターの中心部に深く入り込んだテオが「ゲームはここから始まる」と宣言する場面で終わる。『予期せぬ相続者』とはいったい誰なのか? ヒロインはテオとイナのどちらを選んだのか、もしくは選ばなかったのか? ショッキングなオープニングの謎はいつ解けるのか? ハラハラドキドキの展開が気になって気になって、先を見ずにはいられない!

■『予期せぬ相続者』配信情報

Disney+(ディズニープラス)スターで独占配信中!
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【キャスト】
イ・ジェウク、イ・ジュニョン、ホン・スジュ、チェ・ジノ、イ・ジフン、チェ・ヒジン

執筆:望月美寿


PR企画: ディズニープラス × Kstyle]