井上尚弥

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 東京ドームで34年ぶりにボクシングの試合が開催される。

 前回は1990年に行われたマイク・タイソン対ジェームス・ダグラスの一戦で、5万1600人もの観衆が押し寄せた。

 今回の主役は、世界4団体スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(30)である。スポーツライターによると、

「収容人員1万5000人の有明アリーナのチケットの抽選に10万人が応募したこともありました。そんな尚弥が東京ドームを満席にできるか。注目です」

 対戦相手はメキシコのルイス・ネリ(29)。ボクシングファンには忘れることができない悪名だ。

「尚弥にボコボコにしてほしい」との声も

 2017年、ネリは12回連続防衛中のWBC世界バンタム級王者山中慎介に勝利し、具志堅用高に並ぶ国内最多13回連続防衛の夢を打ち砕いた。だが直後にネリのドーピング違反が発覚する。翌18年、二人は再戦するが、今度は計量超過。それでも試合は行われ、重みのあるパンチに山中はKOされ引退。ネリは国内永久追放処分となった。

井上尚弥

「今回その処分が解除される見通しです。『二度と奴の顔を見たくない』というファンもいますが、『尚弥にボコボコにしてほしい』との声も。いずれにせよ注目の一戦になることは間違いありません」

 日程は5月6日。GW最終日で最も集客しやすい日取りなのだが、問題が……。

「延長戦に突入したら大ピンチ」

「実は、前日まで巨人阪神戦が開催されているんです」

ルイス・ネリ

 通常、ボクシングは興行前日も場所を押さえ、会場設営に充てる。具体的には、片付けや掃除に始まり、リングを設営する、ド派手な入場シーンを演出する花道を作るなど。ドームなら、芝生上にマットを敷く、グラウンドに椅子を並べる、スポットライトや電光掲示板を設置する、等も加わる。

「興行側は、前日の野球がデーゲームなのでいけると判断。もちろん徹夜の作業になりますから、野球が延長戦に突入したら大ピンチです。尚弥も『設営される方々に頑張っていただきたい』と激励しています」

 戦うのはボクサーだけじゃなかった。

「週刊新潮」2024年2月22日号 掲載