京都記念に出走予定のベラジオオペラ(撮影：下野雄規)

写真拡大

　4年ぶりに京都競馬場を舞台に行われる京都記念。舞台となるのはCコースを利用した外回りコース2200m。1周1932mという同コースは、スタンド前から発走とはいえ1コーナーまでの距離もあり、主導権争いは激しいものになりにくく、瞬発力争いになることが多い。実際、京都競馬場芝2200mで行われた2011～20年までの10年間で上がり最速馬は[3-3-2-6]で同3位以内馬は[7-8-4-17]となっている。

　◎ベラジオオペラはチャレンジC優勝馬。もともと不敗のままスプリングSを制し、ダービーは勝ち馬と同タイム4着。明け4歳世代を代表する1頭だったが、夏場に猛暑の影響で体調を崩し、秋シーズンはローテーションの変更を余儀なくされたという。前走は休み明け、馬体重20kg増の体で初の古馬混合戦という条件にもかかわらず、ボッケリーニ以下を封じ込めた。まだキャリア6戦ながらもまだGI以外では他馬に先着を許しておらず、この先どこまで成長するか楽しみな1頭だ。

　〇プラダリアは京都大賞典優勝馬。3歳時には青葉賞にも勝ってダービー5着。4歳以降、一連の重賞でも大きく崩れることはなかったが、さすがに有馬記念は相手も強く、また
先行したい馬にとっては厳しい枠順で思うような結果を残せなかったが、京都競馬場は久しぶりの重賞勝利を記録した相性の良いコースで、先行力を味方にできそうだ。今回のメンバー相手なら好勝負が期待できる。

　▲ルージュエヴァイユはエリザベス女王杯2着馬。新馬、特別を連勝し、オークスは勝ち馬に次ぐ2位タイの末脚を繰り出して0.7秒差6着。少なくとも、京都競馬場への適性がないということはなさそうだ。昨夏以降はエプソムC2着、アイルランドトロフィー府中牝馬Sハナ差2着と勝ちきれないレースを続けているが、逆に言えば確実に力をつけているということ。

　△ブレイヴロッカーはオリオンS優勝馬。未勝利戦脱出まで5戦を要したが、その後はほとんど崩れることなく堅実な成績を積み上げて3勝クラスを突破した。中距離重賞の常連△マテンロウレオも今回のメンバー相手なら侮れない1頭だ。