きさらぎ賞に出走予定のウォーターリヒト(c)netkeiba.com

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 近年はステップレースを使わずに本番に臨むローテーションが多くなっているため、15年のルージュバック、16年のサトノダイヤモンド以降GI級の活躍馬は出ていないが、GIに向けて賞金を加算するという意味で重要なレース。近3年は中京芝2000mでの開催だったので、コースの特徴が出るようなものではなく、このレースの位置付けを重視したデータを見ていきたい。

1.間隔が詰まり過ぎると良くない

 中2週までの間隔の馬は過去10年で[0-0-2-16]と勝ち馬・連対馬が出ていない。中3週以上とっている馬が良績を残しているが、特に妙味があるのは中3週で臨んでくる馬。[3-0-2-9]で勝率21.4%、単勝回収率も271%と好成績だ。

2.前走クラスに注目

 過去10回で、前走が新馬だった馬は[1-1-0-12]で複勝率14.3%、前走が未勝利だった馬は[0-0-3-10]で複勝率は23.1%だが勝ち馬は出ていない。既に1勝クラスを勝ったり、重賞に出走している馬が幅を利かせてくるレース。特に前走が重賞だった馬には注目したい。

3.前走が重賞以外の馬は巻き返しが利かない

 先述の通り、前走重賞が有利なレースだが、前走が1勝クラスやオープン特別の馬も好走している。ただし、これらの馬は基本的に前走で勝っていることがここで勝つための条件。前走1着以外は勝っていない。特に前走4着以下から馬券圏内に入った馬はいない。

 ウォーターリヒトは一番の狙い目となる中3週のローテーションで、前走がGIIIのシンザン記念。人気薄ながらも3着と好走した。未勝利勝ちに4戦を要したが、着実に良化をたどり、ここでの重賞制覇も十分射程圏。今の京都の馬場も合いそうで、勝ち負けを期待したい。