サッカーアジアカップ、グループD、イラク対日本戦で指揮を執る森保一監督(左、2024年1月19日撮影)。(c)HECTOR RETAMAL / AFP

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【AFP=時事】サッカー日本代表の森保一(Hajime Moriyasu)監督は25日、負傷中の三笘薫(Kaoru Mitoma)をアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)の代表メンバーに招集したことは「リスク」だったと認め、大会ではまだ1試合も出場していない中で復帰時期についても明言を避けた。

 日本代表は決勝トーナメント1回戦でバーレーンと対戦することが決まったものの、ここまでの3試合で26歳の三笘は一度もプレーしていない。イングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に所属する三笘は、昨年12月のクリスタルパレス(Crystal Palace)戦で足首を負傷し、それ以来戦列を離れている。

 森保監督は、三笘の回復が「予定通り」だとしながらも、復帰を急がせるつもりはないとして具合的な復帰の日にちも明かさず、「けがの状態で招集させてもらっているので、最初的にどうなるかわからない。全部リスクかもしれない」と認めた。

 また、三笘を強力な武器として考えていると話しつつ、「できるという状態になった時に使うということをしていきたい。第3戦でできれば使いたかったですけど、そこは難しいという判断で」とし、「本人のトレーニングはかなり上がっていますけど、無理させないという判断をしました」と述べた。

 一方、ブライトンを指揮するロベルト・デ・ゼルビ(Roberto De Zerbi)監督は先日、三笘の回復には4〜6週間必要との診断が下されたことに言及し、森保監督が代表メンバーに招集したことに「本当に驚いた」と語っていた。

 森保監督は、三笘のけがの状態について日本代表とブライトンが連絡を取ってきたとし、注目を集める目的で「監督はわざと言っていると思います、メディアの皆さんの前で」とコメント。「メディカルといつも連絡をとって、強化部長、GM(ゼネラルマネジャー)とか、そういう方々も会って話していますし。コミュニケーションが取れていないというのは全くない」

 森保監督は三笘の存在がチームによりバリエーションと圧力をもたらすとしながらも、他の選手たちがその穴を埋められると信じている。

「相手にとっても名前というか、三笘はどういう存在なのかというのは知っているので、存在の圧力あるのかなと思います。同時に、三笘がいないから勝てないという日本ダメでしょと思っている」

【翻訳編集】AFPBB News

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