涙ながらに自身の過去を明かした石井。ふたり分の想いを背負って、プロの世界に挑戦する。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 湘南ベルマーレの新体制発表会が1月13日に行なわれた。

 2024年の新ユニホームが発表されたほか、全選手が登壇して来季への意気込みを語るなど、サポーターとともに温かい雰囲気に包まれた約3時間だった。

 イベント終了後、新加入選手4人の囲み会見を実施。そのなかで、湘南U-18から昇格したFW石井久継が、これまで明かしてこなかった過去を涙ながらに語った。

「7歳の時に親友が交通事故で亡くなってしまって。その子も同じチームで、同じ小学校。お兄さんとも仲が良くて、サッカーも上手くて、一緒にプロになろうと......ずっとふたりで頑張っていました」
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 声を詰まらせながら、石井はこう続ける。

「その子の親御さんとも会わないようにしていた時期もありましたが、1月頭にお墓参りにも言ってきて、『夢を叶えたよ』って報告してきました。今年からプロになれたので、“ふたりで”一緒に頑張りたいです」

 小学生時代から地元・岡山で注目を集め、中学に上がると同時に平塚の地に身を移した石井。愛着のある第二の故郷で、誕生日の7月7日にちなんだ77番を身につけ、ふたり分の想いを背負ってプロの世界に足を踏み入れる。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)