今年の外食シーンを賑わしたのは? 2023年トレンドグルメ総ざらい!
2023年に流行ったグルメをまとめてご紹介! 2024年のトレンド予想も必見。
仲間との忘年会や大人数のクリスマスパーティなど、すっかりコロナ前に戻った様子の今年の年末。一年を通してお酒や人数の制限なく過ごせた久しぶりの年となった。
外食機会のグッと増えた2023年、グルメ界隈で生まれたヒットの数々を、記事本数や店舗数などを参考に、独断と偏見でランキング形式にてご紹介!
2023年 トレンドグルメ
10位:行列の先には「進化系クロワッサン&ドーナツ」
なぜか変わり種のクロワッサンが大人気だった2023年。ニューヨーク発祥の丸いクロワッサン「シュプリームクロワッサン」が「クロワッサンロール(サークロ)」と呼ばれブレイク。海外で人気の「ブリオッシュスイス」のクロワッサン版「パンスイス」も多くのパン屋が販売。
クロワッサンとマフィンのハイブリッド「クロフィン」はアメリカや韓国のトレンドを受けてブレイク。2色使いが鮮やかな「バイカラークロワッサン」、クロワッサンとシュークリームをミックスした「クロッシュ」もじわじわきている。もち小麦を使って生地を伸びやすくした「のびるクロワッサン」もSNSでバズり中。
2022のトレンドグルメで1位にランクインした「ドーナツ」も人気継続。ブームの火付け役「I’m donut?」は7月に原宿店、9月に表参道店をオープン。ポルトガルの伝統菓子がハワイで人気になった揚げドーナツのような「マラサダ」のヒットも見逃せない。専門店「THE MALASADA TOKYO」は1月に下北沢店、9月に吉祥寺店をオープン。マラサダのような揚げた生地にクリームを詰めた「生ドーナツ」は都心部だけではなく北海道で大人気。専門店の「MILK DO dore iku?」は今年に入って北海道に6店舗もオープンした。
9位:わざわざ行きたい「町焼肉」
焼肉にもトレンドの変化が。少し前までは飲食系企業が出店する高級路線の映え焼肉や量がたっぷりのハイコスパ系が人気だったが、今年は個人店やそこまで規模の大きくないお店で、どこかノスタルジックな「町焼肉」がトレンドに。立地も都心部ではなくローカル線沿線など“わざわざ”行くエリアにヒット店が多かった。
店主であった祖母の引退を機に、2022年3月9日に孫の安氏がリニューアルオープンした「焼肉幸泉」は京成立石にありながらもSNSで人気に火がつき、2023年は予約困難店に。「食べログ 焼肉 EAST 百名店」にも選出されている「炭火焼肉ホルモン うらら」出身の「炭火焼肉ホルモンさわいし 川崎うらら」は8月オープンにして2023年12月現在の食べログ点数は3.90! 高品質なハラミとタンが評判を呼んでいる。
<店舗情報>
◆焼肉幸泉
住所 : 東京都葛飾区立石1-18-5
TEL : 03-3694-7316
<店舗情報>
◆炭火焼肉ホルモンさわいし
住所 : 神奈川県川崎市中原区新城1-10-14
TEL : 050-5600-8496
肉バカの小池克臣氏が教えてくれたのは今年4月にオープンした高円寺の「焼肉ここち」。「すぐにタレの味に魅了され気に入ってしまい、最近いい店ある?と聞かれたら真っ先に推したい店です」と大絶賛だ。
<店舗情報>
◆高円寺 焼肉ここち
住所 : 東京都杉並区高円寺北3-22-8 大一市場
TEL : 03-5327-8629
8位:10代も活躍「超若手シェフ」
ここ最近は若手シェフを応援するムードの飲食業界ではあるが、今年の話題をさらったのが京都府福知山市にある「NOMI RESTAURANT」の3兄弟。包丁の切れ味に着目し、「食材が切られたことに気がつかないほどノンストレスで切る」ことにより驚くべきおいしさを引き出した唯一無二の料理は、Foodieの間でたちまち話題に。記事掲載時の年齢は17歳・20歳・22歳!
<店舗情報>
◆NOMI RESTAURANT
住所 : 京都府福知山市三和町下川合710-3
TEL : 0773-59-2255
青山のグローサリーストアの奥というわかりにくい立地ながら、絶品パスタが食べられると話題になっているのが「AOYAMA GOURMET MART」 。山盛りの松茸パスタなど、原価率の高いパスタを大胆に作る久保雄之介シェフは21歳。
<店舗情報>
◆AOYAMA GOURMET MART
住所 : 東京都港区南青山2-10-11 A青山ビル 1F
TEL : 03-6388-1400
ミシュラン二つ星の「明寂」など人気店をプロデュースする林亮治氏が10月にオープンしたイノヴェーティブレストラン「白寧」の林大シェフは26歳という若さながら、店舗を訪れた食通が皆絶賛するほどの腕前を持つ。
<店舗情報>
◆白寧
住所 : 東京都港区西麻布4-9-11
TEL : 050-5600-9937
7位:サービス色々「予約争奪戦」
今年はコロナも落ち着き海外からのFoodieが数多く来日し、国内の有名レストランの予約もさらに取りにくくなった印象がある。高級店を訪れるとカウンターの半分以上が外国人、ということもしばしばだ。
国内外のFoodie向けにさまざまなサービスが登場し、人気店の席はますますプラチナシートになった2023年。例えば2022年にスタートしたレストランの席をオークション形式で手にいれる「食オク!」には「鮨さいとう」「成生」「aca 1°」など名だたる店が名を連ね、現在トップページには14店舗が掲載されている。中には1席20万円以上の高額で落札された店もあるようで、日本の予約困難店の白熱した人気が窺える。
2016年にサービスを開始した「TABLEALL」は富裕層インバウンド向け高級飲食店オンライン予約サービスだが、コロナが落ち着いてからかなり予約が入っていると聞く。定価よりやや高めの設定でも円安の影響もあり、海外の高級店に比べるとかなり割安に映るのだろう。
国内では招待制飲食コミュニティも話題になった。予約困難店をユーザー同士が誘い合うサービスで5月に「OSASOI」、6月に「Foodies Prime」がローンチ。有名店での食事は今後ますます情報と人脈、お金が必要になりそうだ。
6位:感謝を知る「農園レストラン」
今年Foodieの間で一番話題になったと言っても過言ではないのが「田舎の大鵬」。京都にある町中華「大鵬」の2代目が綾部市の山中にオープンした農園レストランだ。鶏舎で平飼いにしている鶏を絞めるところから始まる食事には、命をいただくことの尊さや感謝を感じ、「食べる」ことについて深く考えさせられる体験になる。
<店舗情報>
◆田舎の大鵬
住所 : 京都府綾部市八津合町別当2-1 蓮ヶ峯農場
TEL : 不明の為情報お待ちしております
その日に手に入った食材でメニューを構成する三重県の「3274」もある意味「田舎の大鵬」に近いかもしれない。2020年3月にオープンしたたった4席のイノベーティブレストラン。公共の交通機関はなく車でのアクセスのみだが、捌きたてのジビエと自家農園の野菜で作る唯一無二の料理を求めて全国からFoodieが集まる。
<店舗情報>
◆3274
住所 : 三重県津市美杉町下之川3274
TEL : 090-9623-6725
新潟の「my farm to table おにや」はシャポン(去勢鶏)を堪能できる鳥料理店。オーナー自らが鶏を育てる・捌く・調理する、全ての工程を行う。2022年11月のリニューアルを機に料理の幅も広がり評判も鰻上り。
<店舗情報>
◆my farm to table おにや
住所 : 新潟県新潟市中央区東堀前通8番町1377
TEL : 025-210-7939
5位:3,000円超えも?「ラーメンの高価格化」
サッカー元日本代表の本田圭佑氏がX(旧Twitter)に日本のラーメンが安過ぎるという旨のツイートしたのが1月9日。
長年「1,000円の壁」に悩まされていたラーメン業界。「1,000円の壁」とは原材料や人件費、家賃等の高騰により値上げをしたくても“ラーメンは1,000円以下”という世間の認識が強いためデフォルトのラーメンを1,000円以上に設定できないジレンマのこと。
だがこの数年でデフォルトのラーメンを1,000円以上にする店が急速に増え、「1,000円の壁」は静かに崩壊していたようだ。10月に移転した「饗 くろ喜」も基本の「塩そば」が1,150円、麻布台ヒルズにオープンした「麺尊 RAGE」は「軍鶏そば」が2,000円だ。実際に食べるとスープから麺、具材まで恐ろしく手が込んでおり、決して高くは感じないお店も多い。
<店舗情報>
◆饗 くろ喜
住所 : 東京都台東区浅草橋1-28-9 ROJI ASAKUSABASHI 1F
TEL : 03-3863-7117
<店舗情報>
◆麺尊 RAGE 麻布台ヒルズ
住所 : 東京都港区虎ノ門5-10-7 麻布台ヒルズガーデンプラザD B1F
TEL : 03-6452-9600
ラーメンの価格上昇に一役買っているのが湯河原の超人気店「らぁ麺 飯田商店」だろう。2022年5月、トップランナーである「らぁ麺 飯田商店」が「原材料の価格高騰ではなく、未来のラーメンの事を自分なりに考え出した答えです」と料金改定。「しょうゆらぁ麺」1,300円→1,600円、「つけ麺」1,800円→2,000円に値上げしたことで背中を押されたラーメン店主は少なくないはずだ。
ラーメン価格の高騰は止まらない。日本料理「紀茂登」が8月、茅場町に「麺や 紀茂登」をオープンした。こちらは基本のラーメンが3,500円と「3,000円の壁」を超えてきた。それでもFoodieや海外からの観光客で盛況の様子。
4位:うれしい悲鳴「インバウンド復活・行列復活」
10月に訪日外国人が251万6500人となり、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同月(249万6568人)を上回ったことにより、飲食店でも外国人を多く見かけるようになった。
特にミシュラン掲載店の人気は高く、大塚のラーメン店「創作麺工房 鳴龍」は、週末2時間待ちは当たり前の大行列。平日でも数十人は並んでおり半分以上が外国人とのこと。
元祖インバウンド行列店の豊洲「寿司大」はコロナ禍には予約ができて待ち時間ゼロのこともあったが、今や行列も完全復活しているとか。
3位:焼きたての幸せ「伝統焼き菓子」
ここ数年安定的に流行しているのが「フィナンシェ」や「カヌレ」などの昔からある焼き菓子。さらに最近は「焼きたて」にこだわるお店が増えてきた。食べログマガジンでも紹介した7月オープンの「ルノートル東京」のフィナンシェは、店内の厨房で毎日焼き上げられる出来立ての味。
<店舗情報>
◆LENOTRE 東京
住所 : 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 1F
TEL : 03-6551-2850
同じく7月にオープンした京都の「アトリエ パージュ 京都」、11月オープンの虎ノ門ヒルズ「DOLCE TACUBO CAFFE」も焼きたてフィナンシェが看板商品。11月に麻布台ヒルズにできた「パティスリー&カフェデリーモ」は「a la minute(すぐに、できたて)」をコンセプトに、店内で焼き上げたできたての焼き菓子をその場で提供するスタイル。12月には大阪・北新地に焼きたてフィナンシェ専門店「POIRE Le bon beurre」がオープン。焼きたてフィナンシェの人気は全国に広がっている。
<店舗情報>
◆ATELIER PAGES KYOTO
住所 : 京都府京都市中京区下丸屋町412-3
TEL : 不明の為情報お待ちしております
<店舗情報>
◆パティスリー&カフェ デリーモ 麻布台ヒルズ店
住所 : 東京都港区虎ノ門5-9-8 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1F
TEL : 03-6809-2030
<店舗情報>
◆ポアール・ル・ボン・ブール 北新地本通
住所 : 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-2-22 北リンデンビル 1F
TEL : 06-6344-1560
またフィナンシェに限らず焼き菓子専門店も増えており4月にはカヌレ専門店「LE TREIZE」、焼き菓子専門店「Conflans Saint honorine」、5月にはロブションの子息がプロデュースする「Pâtisserie La Gare by Louis Robuchon」など破竹の勢いでオープンしている。
<店舗情報>
◆LE TREIZE
住所 : 東京都港区白金1-2-1 白金ザ・スカイ 1F
TEL : 03-5447-0130
<店舗情報>
◆Conflans Saint honorine
住所 : 神奈川県川崎市中原区下小田中2-8-1
TEL : 044-982-1197
<店舗情報>
◆パティスリー ラ・ガール バイ ルイ ロブション
住所 : 兵庫県芦屋市船戸町1-6
TEL : 0797-23-0233
2位:終わらない「おにぎり」ブーム
ここ数年のおにぎりブーム、火付け役は大塚のおにぎり専門店「おにぎりぼんご」だ。もともと行列のできる人気店だったがSNSで爆発的に人気になり、その知名度を生かしたプロデュース店や出身者の店が多く開店した。1月には新宿に系列店「おにぎり まんま」、3月に監修店「おにぎり こんが 赤坂Bizタワー店」、4月に「おにぎり こんが 羽田空港国際線ターミナル店」、10月に「ぼんご」で修業した店主の「一汁おにぎり 一粒万福」が西小山にオープンした。
<店舗情報>
◆おにぎりぼんご
住所 : 東京都豊島区北大塚2-27-5 1F
TEL : 03-3910-5617
<店舗情報>
◆おにぎり まんま
住所 : 東京都新宿区新宿3-14-23 マヤビル 1F
TEL : 03-6457-7877
<店舗情報>
◆おにぎり こんが 赤坂Bizタワー店
住所 : 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー B1F
TEL : 03-6441-2624
<店舗情報>
◆おにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店
住所 : 東京都大田区羽田空港2-6-5 東京国際空港国際線旅客ターミナル 4F
TEL : 03-5579-7756
<店舗情報>
◆一汁おにぎり 一粒万福
住所 : 東京都品川区小山6-6-14
TEL : 03-6824-7860
おにぎり人気にあやかり「ぼんご」系列ではないおにぎり専門店も見かけるようになった。東大院卒27歳の社長が手掛ける、カラフルなおにぎり専門店としてテレビでよく見かけたのは7月にオープンした人形町の「TARO TOKYO ONIGIRI 人形町ファクトリー」、同じく7月オープンの西麻布「西麻布 米組」は料亭経験30年の和食職人が本気で作ったおにぎりを提供する。
<店舗情報>
◆TARO TOKYO ONIGIRI 人形町ファクトリー
住所 : 東京都中央区日本橋小網町16-14 神明日本橋ビル別館 1F
TEL : 03-5801-9977
<店舗情報>
◆西麻布 米組
住所 : 東京都港区西麻布4-1-15
TEL : 非公開
1位:Wヒルズ(麻布台ヒルズ・虎ノ門ヒルズ)
2023年後半、グルメ界隈の話題は麻布台ヒルズ・虎ノ門ヒルズのWヒルズで埋め尽くされた。
10月に開業した「虎ノ門ヒルズステーションタワー」は駅前広場「ステーションアトリウム」直結の地下1階にあるフードコート「T-MARKET」が素晴らしい内容。「CRAZY PIZZA TORANOMON」「雅宝ARBOL seiro」などイケてる店で食事をオーダーし、「LAMMAS / ISTINTO」のチーズとワインを楽しんだら「DOLCE TACUBO CAFFE」「赤坂おぎ乃 和甘」の極上スイーツが待っている。お土産に「BEAVER BREAD BROTHERS」のパンを買い、翌朝までおいしい食いしん坊コースが叶ってしまう。
<店舗情報>
◆CRAZY PIZZA TORANOMON
住所 : 東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F
TEL : 03-6268-8009
<店舗情報>
◆ARBOL seiro
住所 : 東京都港区虎ノ門2-6-1虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET
TEL : 03-6206-1329
<店舗情報>
◆LAMMAS 虎ノ門ヒルズ店
住所 : 東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET
TEL : 不明の為情報お待ちしております
<店舗情報>
◆DOLCE TACUBO Caffe
住所 : 東京都港区虎ノ門2-6-1虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F T-MARKET
TEL : 不明の為情報お待ちしております
<店舗情報>
◆赤坂おぎ乃 和甘
住所 : 東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー B2F T-MARKET
TEL : 03-6205-8611
<店舗情報>
◆BEAVER BREAD BROTHERS
住所 : 東京都港区虎ノ門2-3-6 虎ノ門ヒルズステーションタワー B2F
TEL : 不明の為情報お待ちしております
11月に開業した「麻布台ヒルズ」にはこれから開店を含めると、なんと90店舗以上の飲食店がオープン。「フロリレージュ」「寺子屋すし匠」「天風良 にい留」「富小路やま岸」「aca°」「鮨さいとう」など名だたる店の移転や系列店オープンに話題沸騰。
<店舗情報>
◆Florilege
住所 : 東京都港区虎ノ門5-10-7 麻布台ヒルズ ガーデンプラザD 2F
TEL : 03-6435-8018
カジュアル店でも「麺尊 RAGE」「ピザフォーピース東京」「ペリカンカフェ」など、食いしん坊ゴコロをくすぐる通な店揃いで 、どこで食べようか迷ってしまう。
「麻布台 やま幸鮮魚店」「根津 松本 麻布台」「麻布台 鳥しき」などが入るグルメ感度日本一と噂されるマーケットも来年2月頃開業予定だ。
<店舗情報>
◆麺尊 RAGE 麻布台ヒルズ
住所 : 東京都港区虎ノ門5-10-7 麻布台ヒルズガーデンプラザD B1F
TEL : 03-6452-9600
<店舗情報>
◆Pizza 4P's
住所 : 東京都港区虎ノ門5-10-7 麻布台ヒルズガーデンプラザD 1F
TEL : 不明の為情報お待ちしております
<店舗情報>
◆ペリカンカフェ 麻布台ヒルズ店
住所 : 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー・タワープラザ 1F
TEL : 03-6426-5741
Hottest spot 2023:じわじわきてる「目黒区東山」・Foodieが大人の遠足「福知山・綾部市」
目黒区東山
2023年のグルメシーンを盛り上げたのは間違いなく虎ノ門と麻布台のWヒルズがある神谷町界隈なのだが、それ以外だと都内では、中目黒と池尻大橋からそれぞれちょっと距離のある「東山エリア」のお店が熱かった印象。
まずは店名に東山を冠した「東山無垢」。7月オープン。コース1万円台という今どきリーズナブルな日本料理だが内容はしっかり満足のいくもの。
<店舗情報>
◆東山無垢
住所 : 東京都目黒区東山1-15-5 静宏荘 1F
TEL : 050-5600-6488
「トレイス」の河島シェフが監修した姉妹店として話題になったのが和のテイストを強めにしたイノベーティブ料理の「クイント」。カリッとした食感の先に口溶けの良い究極とも言える肉のうまみが縦横無尽に広がるハンバーグは絶品!
<店舗情報>
◆クイント
住所 : 東京都目黒区東山1-31-6
TEL : 03-6303-0559
他にも食べログマガジンで紹介した東山のお店はまだまだある。「自然派ワインに恋して」の連載で昨年12月に紹介した創作料理の「nou」はプレハブの2階という隠れ家的な立地ながら連日賑わう人気店で、系列店の「iro」も同じ東山エリアにオープンして盛況。今年12月に紹介したカジュアルフレンチ「La gueule de bois」はアラカルトOKで使い勝手抜群。
<店舗情報>
◆nou
住所 : 東京都目黒区東山1-9-11 2F
TEL : 050-5597-8840
<店舗情報>
◆iro
住所 : 東京都目黒区東山1-9-13 東山鈴房荘 105
TEL : 050-5590-2151
<店舗情報>
◆La gueule de bois
住所 : 東京都目黒区東山1-8-6 サンロイヤル東山 1F
TEL : 050-5600-8718
夏季限定で食べられる「冷やしキムチうどん」の名店として紹介した「うどん豊前房」も東山エリアで1998年から愛されている。
<店舗情報>
◆うどん豊前房
住所 : 東京都目黒区東山1-11-15 中目黒 ARK-II 1F
TEL : 03-3710-5425
「鮨 さいとう」の系列店「鮨 つぼみ」も東山エリア。予約困難だった個室が一般開放され、予約が取りやすくなったニュースをいち早くキャッチし10月に紹介した。
<店舗情報>
◆鮨 つぼみ
住所 : 東京都目黒区東山1-21-26 QG東山 1F
TEL : 050-5595-6314
福知山・綾部市
2023年、全国のFoodieが新たに足繁く通ったエリアと言えば間違いなく京都からプチトリップの「福知山市」と「綾部市」だろう。なぜなら前述の「田舎の大鵬」と「NOMI RESTAURANT」という話題のニューフェイスがこの隣接した市にそれぞれあるのだから。
複数名で集まり京都駅からタクシーやバスをチャーターして大人の遠足をするFoodieが増えている。2024年もこの2店舗は引き続き人気になりそうな勢いがある。
2024年トレンド予想
焼き鳥の次は「鳥焼肉」
焼き鳥ならぬ「鶏焼肉」がじわじわきている。串を打たない鳥肉を焼いてさまざまなアレンジで提供するスタイル。SNSでも人気を集めているのが10月にオープンした「一鳥目 とり松」。焼肉「うし松」の新業態だ。名物の縛りつくねは「うし松」でも人気の縛りタンをアレンジしたもの。長谷川稔グループの「飛鳥くら田」も「鶏焼肉」と言えるだろう。丁寧に育てたブランド地鶏をカウンターで職人が焼いてくれる。
<店舗情報>
◆一鳥目 とり松
住所 : 東京都港区麻布十番1-5-13 ニュー高雄ハイツ 1F
TEL : 050-5590-6660
映えておいしい「巻き寿司」が看板メニュー
SNSが来店促進の要になるこの時代、おいしくて映える看板メニューは流行るお店の必須アイテム。食べログマガジンでは「巻き寿司」に注目。2023年に掲載した記事でも目黒の居酒屋「目黒それがし」の「本まぐろ鉄火太巻き」「〆鯖と鰯の太巻き」や、浅草「焼肉木村」の「とろたくキンパ」などが人気だった。2024年はさらなる「巻き寿司」ブームに?
<店舗情報>
◆目黒それがし
住所 : 東京都品川区上大崎2-27-1 サンフェリスタ目黒 2F
TEL : 050-5600-5958
<店舗情報>
◆焼肉木村
住所 : 東京都台東区浅草2-13-13 1F
TEL : 050-5571-9629
古くて新しい「韓国伝統菓子」
エンタメからファッションまで韓国ブームは継続。リトルコリアと呼ばれる新大久保では韓国の伝統菓子が流行の兆し。
2023年6月オープンの「METDORU CAFE」で味わえるのは「タグァハンサン 茶菓子盛り合わせ」。ようかん(桃と小豆)、オランダ、あんバターもなか、黒胡麻カンジョン、くるみカンジョンといった伝統菓子が盛り合わせになっている。日本の「おこし」のような「オランダ」は、見かけはドーナツのようで、食べるとサクサク食感。
<店舗情報>
◆METDORU CAFE
住所 : 東京都新宿区百人町1-1-26 1F
TEL : 不明の為情報お待ちしております
8月オープンの「Cafe B-log」ではもち米粉にマッコリを練り込み、丸めて揚げたお菓子「ケソンジュアク」を楽しめる。新大久保以外にも韓国伝統菓子を提供する店はまだまだ増えそうで2024年には本格的なブームになるかも?
<店舗情報>
◆Cafe B-log
住所 : 東京都新宿区大久保1-14-26
TEL : 不明の為情報お待ちしております
あたりまえの時代は近い?「女性寿司職人」
2023年話題になった女性寿司職人と言えば、10月麻布十番にオープンした「鮨 めい乃」の幸後綿衣さん。銀座の「鮨あらい」でファンを魅了してきた寿司職人、“めいちゃん”こと幸後綿衣さんが独立したことは一部寿司好きの間で話題に。5万円という高価格帯ながら連日満席とのこと。食べログマガジンで掲載した「鮨ゆう子」は鈴木裕子さんが浅草のフレンチを間借りして週2日だけ営業している。こちらも数カ月先まで満席御礼。
<店舗情報>
◆鮨 ゆう子
住所 : 東京都台東区浅草3-18-6
TEL : 不明の為情報お待ちしております
11月掲載した大阪ミナミの「墨や」も女性が活躍。“のりちゃん”の愛称で親しまれている、店主の村上範子さんは、仕込みから料理、にぎり、サービスに至るまで、一人で切り盛りするスーパー寿司職人。2024年はさらに活躍する女性寿司職人が増えるかも?
<店舗情報>
◆墨や
住所 : 大阪府大阪市中央区難波4-3-23
TEL : 非設置
エスニックだけじゃない「ライスペーパー」メニュー
内食食材で大ヒットしたのが「ライスペーパー」。Tik Tokで「みか@ライスペーパーネキ」さんがさまざまなライスペーパー料理を投稿することで人気に火を付けた。クックパッド「食トレンド大賞2023」でも「ライスペーパー」が大賞を受賞。
そんな「ライスペーパー」ブームが2024年には外食にも飛び火するのでは?
文:食べログマガジン編集部
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