冨安の不在をレジェンドが嘆いた。(C)Getty Images

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 第16節が終了したプレミアリーグで、首位のリバプールと1ポイント差の2位につけるアーセナルの弱点を識者が指摘した。英メディア『THE BOOT ROOM』が伝えている。

『The Kelly and Wrighty Show』でアーセナルのレジェンドであるイアン・ライト氏とマンチェスター・ユナイテッドのOBであるオーウェン・ハーグリーブス氏が話題にしたのが、左SBのオレクサンドル・ジンチェンコだ。

 ウォルバーハンプトン戦ではボールロストが失点に繋がったウクライナ代表DFは、攻撃に特長がある一方で、守備の脆弱さがたびたび指摘されている。0−1で敗れて首位陥落となった先週末のアストン・ビラ戦でも、左サイドを攻略されて決勝点を許した。
【動画】ビラ戦で懸案の左サイドを崩されて失点するアーセナル
 古巣の20年ぶりとなるプレミアリーグ優勝を期待するライト氏は、故障離脱中の冨安健洋を引き合いに出してこう述べている。

「もしトミヤスがいて、(コンディションが)フィットしていれば、彼をそこ(左SB)に留めるだろう。今のチームはジンチェンコが内側に入ることで、そこが狙われていないとは言い切れない。ゴール(失点)はそこから生まれた。(相手の)右サイドにはスペースがある。それは今では、我々にとってアキレス腱のようなものであると分かるだろう」

 ハーグリーブス氏も「正直に言うと、アーセナルの唯一の弱点だと思う。チームの残りのメンバーはリーグ制覇するのに十分だと思う」と主張。こう続けている。

「(SDの)エドゥとミケル(・アルテタ監督)が『もう一人センターバックを獲得して、ペップのように(SBで)プレーさせられるか?それとも典型的な左サイドバックを獲得するか』と考えていたとしても私は驚かない」

 シーズン序盤は、試合の終盤に、ジンチェンコに代えて守備能力の高い冨安をクローザーとして投入する試合が少なくなかった。ただ、周知の通り、その日本代表DFは戦線を離脱している。

 復帰したとしてもアジアカップに招集されれば、2月上旬まで起用できない可能性が高い。果たしてガナーズは、1月の移籍市場で左SBを補強するだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部