米記者も愕然 メッシを超えた大谷翔平の異次元契約「ベッツとジャッジを合計したほぼ2倍。信じられない」
身震いするような金額でドジャース移籍を決めた大谷。(C)Getty Images
野球史、いやスポーツ史に残るメガディールとなった。
現地時間12月9日、ドジャースは、今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平の獲得を発表。契約に関する詳細は公表こそされていないものの、現地の複数メディアで10年7億ドル(約1014億円)と報じられている。
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移籍決定前は「6億ドルを超えるかもしれない」と伝えられていた大谷の契約だが、ふたを開けてみれば、1000億円超え。まさに圧巻の一語と言うべき契約だ。
今回のメガディールで大谷は野球史上最高額であったマイク・トラウトの12年総額4億2650万ドル(575億7750万円)を大幅に更新。また、年俸7000万ドル(約104億4000万円)という金額もマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーの4333万ドル(約63億円)を大きく超える規模となっている。
そのほかのスポーツ界と比較してもいかに図抜けているかが顕著に分かる。サッカー界では、アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシが17年11月から21年6月まで、スペインの名門バルセロナと結んだ契約は、6億7400万ドル(約977億円)が最高額とされている。また、北米4大スポーツ(MLB、NFL、NBA、NHL)では、NFLチーフスのQBパトリック・マホームズが31-32年シーズンまで結んだ10年5億300万ドル(約729億円)が最高額。いずれも大谷のそれが優に上回っている。
まさに異次元の規模だ。大型契約を予測していた現地記者たちも驚くしかない。米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス記者は自身のX(旧ツイッター)で「想像してくれ。あなたの仕事に対して、誰かが1秒ごとに50ドル(約7450円)をくれることを」と強調している。
さらに各国球界のありとあらゆる移籍情報を発信する米専門サイト『MLB Trade Rumors』のマーク・ポリンシャック記者は「この冬にFAとなったオオタニが、その契約で新たな基準を生むんじゃないかと予想されていたが、ベッツとジャッジの契約金の合計した額のほぼ2倍になるとは、信じられない事実だ」と指摘。そして、次のように記している。
「この契約は多くのことを物語っている。二刀流のスーパースターであるオオタニが持つ世代を超越した才能の価値、そして日本からの多くの支持やメディアの関心という点で、彼個人的に生み出すことができる収益、この争奪戦に参加した求婚者たちが寄せた高額オファーの数。そして、高校時代から注目していた選手を獲得するというドジャースの決意だ」
複数球団による熾烈な争奪戦となり、連日のように世間を賑わせた“大谷のFA狂騒曲”。その最後もまた世界中の人々を驚かせる形となった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]