Aladdin Xは10月30日、超短焦点プロジェクター「Aladdin Marca」を発表しました。同日の15時からオンラインで販売を開始しており、店頭では10月31日から販売します。価格は14万9800円(税込)です。

↑新製品の販売にともない、発表会を開催。popIn Aladdinを愛用しているという、足立梨花さんがゲストに登場しました

 

Aladdin Marcaは、popIn Aladdinの事業がXGIMIに譲渡され、Aladdin Xが設立されてから初の新製品。代表的な製品である照明一体型のプロジェクターではなく、据え置きで使うタイプの製品です。

↑Aladdin Marca

 

壁からわずか24cmの距離に設置して、100インチの画面を投影できるのが特徴。たとえば、これまで薄型のテレビを置いていたサイドボードの上に設置し、壁に大画面を投影といったことが可能です。また、リビングに設置することを想定してか、素材も含めてインテリアに溶け込むデザインを強く意識して作ったといいます。

 

投影方式はDLPで、光源はLEDとレーザーを組み合わせています。輝度は1000ANSIルーメン、解像度はフルHD。また、HDR 10やフレームを補間するMEMCにも対応しています。

↑会場で投影のデモを実施。上に向かって投影するような形です

 

さらに、投影画面のゆがみを自動補正する「自動台形補正機能」、フォーカスを自動調整する「オートフォーカス機能」、色付きの壁に投影しても白い壁に投影したときと近い色合いにする「壁色自動調整機能」、凹凸のある壁でもきれいに投影できる「凹凸自動補正機能」などを備えています。

↑設置しやすく、複雑な設定をしなくて済む機能をいくつも搭載

 

↑光源はLEDとレーザーがひとつになったものを搭載。また、光源の横にはオートフォーカスや自動台形補正などに使うカメラとセンサーを配置しています

 

スピーカーユニットは中高音スピーカーが2基、低音スピーカーが1基搭載され、実用最大出力31Wを実現。また、Dolby Digital Plus/DTS-HD/DTS Studio Soundをサポートしています。なお、Bluetoothスピーカーとしても使用可能です。

↑Harman Kardon製のスピーカーを搭載しているため、本体側面にはロゴがあります。スピーカー自体はこの画像で見ると下向き(設置したときに壁と反対向き)に設置

 

本体サイズは427×263×119mm、重さは約5.31kgです。

↑背面にインターフェイスを集約。奥から3.5mmジャック、光デジタル、有線LAN、HDMI 2.1、HDMI 2.1(eARC)、USB 2.0×2、電源を備えています

 

Aladdin Marcaはテレビ市場を狙う

製品発表会では、開発背景なども説明。開発にあたって、「大画面」「視聴体験」「価格」の3つの指針を作成したそうです。

↑開発における3つの指針

 

Aladdin Xのマーケティング部 シニアマネージャーの岡本 岳洋さんは大画面については、「どんなお部屋の環境であっても大画面を実現できること」を意識したといいます。また、視聴体験については「映像の質が低く、音が悪く、毎回の設定が面倒だと、とても興ざめしてしまいますよね」としたうえで、心が動くような視聴体験が大事であることを解説。そのうえで価格は、「高くていいものというのは当然。私たちは手に取りやすい価格を実現しようと考えました」とのこと。

↑Aladdin Xのマーケティング部 シニアマネージャーの岡本 岳洋さん

 

また、リビングに置かれている大画面テレビを意識しているようで、「よくあるリビングの風景は、テレビ台にテレビが載っているかなと思います。ただ、少し立ち止まって、もしかしたら(テレビが)ない方が、リビングがすっきりするのではないでしょうか」と説明。

 

続けて「年間で液晶テレビの市場は500万台あります。けれども、(超短焦点プロジェクターは)この0.1%にも満たない。Aladdin Marcaは少しずつテレビに取って代わっていけるような製品になっていきたいと強く考えています」とコメント。プロジェクターに留まらない市場を狙っていくことを明らかにしました。

↑Aladdin Marcaが狙うのはプロジェクターを超えてリビングのテレビ