エックスモバイルは、「『ホリエのWiFi』発売&『幻冬舎MOBILE』ローンチ発表記者会見」を都内で開催した。同会見には、実業家でタレントの “ホリエモン” こと堀江貴文氏が登壇。10月10日より提供を開始した新プラン「ホリエのWiFi」のサービスを自らアピールした。また、出版社・幻冬舎とのコラボレーションで「幻冬舎MOBILE」のローンチも発表された。プランの申し込みは2023年11月12日予定。

 

10周年を迎え躍進誓う。151か国で使用可能な「どこでもつながれる」Wi-Fi

↑LCCブランドとうたう「HORIE MOBILE」のモバイル新プランとして、10月10日から「ホリエのWiFi」が発売中

 

格安携帯キャリア「X-mobile」を展開するエックスモバイルは、10月10日で創立10周年を迎えた。同社 代表取締役の木野将徳氏は「10年前と比べるとできることが増えてきた」とする一方で、「現在よりももっとシェアを伸ばしている状況をお約束し、私自身も目標としてきたが現状まだ叶えられていない」と反省も述べた。そのうえで「これまでの10年間と同じ歩み方をするわけにはいかない。10周年をきっかけに新たな取り組みとして、価格やスペック以外の選択肢をユーザーの皆様に与えていきたい」と、意気込みを語った。

↑エックスモバイル 代表取締役の木野将徳氏

 

「ホリエのWiFi」は、堀江貴文氏と提供している、LCCブランドとうたった「HORIE MOBILE」の新プラン。提供されるモバイルルーターで月300GBの大容量データ使用量を月額4180円(税込み、以下同)という、業界最安基準で使用できる。同プランの特徴は、この大容量に加え、3大キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)の4G LTE回線からエリアによって最適な回線を自動で切り替え、利用できること。さらに、151の国とエリアで切り替え接続をせずに、そのまま使用可能であることだ。海外利用時の料金表は同社公式Webサイトで確認できる。最大10台同時接続可能なので、家族や友人とシェアして使うこともできるところもポイントだ。

 

300GBがいかに大容量であるかというと、例えば10GBあればYouTubeの動画視聴を標準画質で1日あたり約41時間、Webページだと約4万プレビューが閲覧可能な計算になる。つまり、実質高速データ通信を1日使い放題になるわけだ。10GBを使い切った場合には、128kbpsに通信速度が低下するが、日常的な使い方ではなかなか使い切ることはないだろう。

↑1日の使用容量上限の10GBでもYouTubeの標準画質で動画視聴を約41時間楽しめる。24時間視聴し続けても使い切れない大容量だ

 

モバイルルーターの端末代金は2万1120円だが、分割24回払いの場合には割引と相殺される形なので実質本体無料となる。また、別途月額500円で保証オプションも追加できる。堀江氏は「僕は相当使っている方で、月100GBぐらいだと思います。300GBは僕でも全然使いきれない。ほとんどの人たちは300GBあったら実質使い放題です」とアピール。

↑「移動が多い人たちにとって、すごく使えるサービス」と、新幹線の車内などでもつながりやすい使い勝手もアピールした堀江貴文氏

 

同プランでは、独自コンテンツの提供も用意されている。3月に発売されたオリジナル格安SIM「HORIE MOBILE」同様、堀江氏によるユーザー限定オリジナルコンテンツが無料で利用可能。ビジネス、政治、経済などの情報を発信する「デイリーホリエニュース」、同氏がプロデュースしたベーカリー「小麦の奴隷」のカレーパンが毎月1個無料で進呈されるほか、エックスモバイル各店舗での対面サポートを受けることもできる。

↑「ホリエのWiFi」で利用できるサービス一覧

 

毎月の料金で作家を応援できる「幻冬舎MOBILE」

↑出版社・幻冬舎とのコラボレーション「幻冬舎MOBILE」は11月12日より発売開始予定

 

会見では出版社・幻冬舎とのコラボレーションで「幻冬舎MOBILE」のローンチも発表された。このサービスは、「幻冬舎と一緒に作家を応援しよう」をコンセプトにしたサロンモバイル。最大の特徴は、料金の一部を好きな作家の執筆活動に寄付することができること。ユーザーには、新作情報が届き、出版記念イベントの優先招待なども受けられるほか、幻冬舎 代表取締役の見城徹氏による特別動画や交流会に参加できるプランも開始する予定とのこと。

 

会見に登壇した幻冬舎の編集者 箕輪厚助氏によると、昨今の出版業界は厳しい状況が続いており、作家が生活苦から表現活動を辞めてしまうケースも多いとのこと。「自分のスマホ代の一部が好きな作家さんの創作活動の収益に充てられるプラットフォームを作りたいと考えて、『幻冬舎MOBILE』を立ち上げました」と経緯を語った。応援できる作家など、プラン詳細については今後発表する。

 

エックスモバイルの「X」はコラボレーションの「X」である。木野氏は「今後も『好き X mobile』や『〇〇 X mobile』のように従来の通信事業の枠に収まらないユーザー体験価値を提供していきたい」と、さらなるサービスの向上への意欲を語った。

 

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