保護犬と人の新しい共生システムを提案「犬材派遣会社」を立ち上げた獣医の想い
2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、獣医師をしながら犬と人の幸せを生み出している寺田かなえさん(Buddies代表取締役)。
寺田さん:「私たちBuddiesは、行き場のない保護犬を引き取り、ケアしたうえでさまざまな企業の元へと派遣しています。今日はこの子たちと一緒にこちらの会社に伺い、社員のみなさまに癒しを届けに行ってきます」
生まれる前から保護犬が家にいる環境で育ち、犬がもたらす健康効果やメンタルケアなどの効果を実感してきた寺田さん。不幸な環境にある動物たちを助けたいという思いで、これまで保護活動に携わってきた。
寺田さん:「生きたくても生きられない動物がたくさんいる一方で、犬を飼いたくても飼えない人もいる。そこをマッチングできないかと思って保護犬の“犬材派遣会社 ”を作りました」
立ち上げたのは、犬とのふれあいを求める人々とマッチングさせる派遣会社。現在、都内の企業へ保護犬を派遣している。
派遣先の企業の担当者は、「今回のことをきっかけに『ワンちゃん飼われているんですね』といったようなコミュニケーションが発生するようになりました」と、社員間のコミュニケーションが活性化したと喜んでいた。
人と犬たちが同じ空間で過ごすようになり、何気ないふれあいを持つことでお互いが癒され、リラックスができたと評判も上々だ。
寺田さんが未来に叶えたい夢は?
寺田さん:「人・動物・環境・それぞれの健康は、すべて相互に作用しあっているという“ワンヘルス”の概念のもと、人と動物がともに助け合うことでより持続可能で健全な共存システムを実現したいと思っています」
なお、次回10月7日(土)放送の『しあわせのたね。』では、唐津の島々で耕作放棄地を開墾し、化粧品の原材料を栽培・販売している企業を紹介する。