LDKにつくることの多い畳コーナー。フローリングとレベルが異なるケースだと、段差が気になります。小さな子どもだと、つまずいてしまうリスクも。3年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、当初のプランでは四角だった畳コーナーの角を1つカット。角をゆるやかに仕上げました。使用感をレポート。

当初は小上がりのある正方形の畳コーナーを検討

筆者は妻と子ども2人の4人家族。3年前にハウスメーカーで延床面積38坪、総2階の注文住宅を建てました。

1階にあるLDKの一角には、ゴロンと寝転がれるスペースが欲しいと、畳コーナーを設けることを要望。畳コーナーは、周囲から仕切って、かつLDKの中で立体感を持たせるためにも、小上がりにしたいと考え、計画をスタートしました。

上の間取りは、当初の計画。ハウスメーカーの担当営業さんや設計士と一緒に間取りを考え始めたときは、4畳の正方形にする予定だったのです。

 

リビングからダイニングへのアクセスのジャマになる

筆者宅のリビングとダイニングは対角線上にあります。そして畳コーナーは、リビングにもダイニングにも、面した位置にあります。

ここで、小上がりのある正方形の畳コーナーについて、懸念が出てきました。それは、畳コーナーと対面するリビングドアとの距離が狭くなってしまうこと。

真四角のままだとリビングドアとの間の距離が80cmと狭く(写真)、リビングからダイニングに行く際に、角がジャマになる心配がありました。また、畳コーナーの鋭い角は、子どもが転んだら、ケガにつながる可能性も。

筆者には2歳になる長男と、生まれたばかりの長女がいます。小さいうちはとにかく自由気ままに動き回ります。足元もおぼつかなく、すぐに転倒してしまうことも。

また、LDKの床面より15cm立ち上げた小上がりなので、子どもが足を引っかける可能性は少なくありません。転倒して顔面に角が当たってしまうかもしれないと思うと、気が気ではありません。

 

畳コーナーの角を思いきってカットすることに

そこで筆者は、思いきって畳コーナーの角をカットすることに。1辺220cmのところを70cmカットして五角形にすることにしたのです。正方形をやめることで、リビングドアから畳コーナーの距離は80cmから110cmに広がりました。

おかげで、実際にリビングからダイニングへは格段にアクセスしやすいです。角もゆるやかになったことで、子どもへの危険性も減りました。

なお、角をカットしたことで畳コーナーの面積は、4畳から3.6畳に減ってしまいました。しかし、実用上はあまり気になりません。

畳コーナーの角は丸く面取りすればよかった

角をカットしたことで、リビングとダイニングの行き来が、格段によくなったと感じています。

 

また、畳コーナーの使い勝手もよくなりました。カットした角にできた場所にスリッパを置けるのです。写真のようにスクリーンを閉めると、その様子が隠せて、LDKからの見た目がすっきり。

ただ、安全面を考えると少し後悔していることも。角を丸く面取りすれば、さらによかったと思っています。というのも、角がゆるやかになったとはいえ、リビングとダイニングを行き来する際に、角に足が引っかからないかと気になることも。また、角がある限り家の中を走り回る子どもへの危険が、消えたということではありません。

その点、角をすべて面取りしてしまえば、足の引っかかりや子どもへの危険が、もっと少なくなった気がします。