Check Point Software Technologiesは8月23日(米国時間)、「Surge in Cybercrime: Check Point 2023 Mid-Year Security Report Reveals 48 Ransomware Groups Have Breached Over 2,200 Victims - Check Point Blog」において、2023年の中間セキュリティレポートを伝えた。脅威の増加とランサムウェアの進化した状況に懸念を示している。

Surge in Cybercrime: Check Point 2023 Mid-Year Security Report Reveals 48 Ransomware Groups Have Breached Over 2,200 Victims - Check Point Blog

Check Point分析チームはこのレポートの中で、世界中でサイバー犯罪が顕著に復活している点や、サイバー犯罪者が最新技術だけでなく既存の脆弱性を組み合わせた悪質な活動を行っている点に懸念を示している。

レポートでは最も恐ろしいことの一つとして、ランサムウェアの進化した状況を挙げている。ランサムウェアの120を超える「窃取したデータの流出サイト」にあるデータを調査したところ、48のランサムウェアグループが2,200以上の被害者を恐喝したという。これら攻撃にはLockbit、Alphv、Cl0pなどのベテラン勢だけでなく、Royal、Play、BianLian、BlackBastaなどの新しいランサムウェアグループによる攻撃も含まれており脅威の増加が懸念されている。

レポートでは被害の増大といった悲観的なものばかりではなく、AIを活用した防御についても報告している。AIを活用した技術が、新旧組み合わせた脅威から組織の防御に役立つとしており、これまで発見されなかった攻撃パターンを検出し、リスクを軽減する可能性があるとしている。