宮城大弥の妹・弥生は「寝る前に兄の動画を見るのが日課」 兄以外にもオリックスの推しがいた
宮城弥生インタビュー(前編)
今年3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。大谷翔平(エンゼルス)や吉田正尚(レッドソックス)の活躍もあり、世界一に輝いた侍ジャパンだが、注目されたのは選手たちだけではない。侍ジャパンのメンバーとしても活躍した宮城大弥(オリックス)の妹・弥生さんもWBCがきっかけとなり、複数の芸能プロダクションからスカウトされ、5月付でホリプロ所属のタレントとして活動することになった。そんな弥生さんにこれまでの経緯、大好きと語る兄、そして自身の夢について語ってもらった。
今年5月付でホリプロ所属のタレントとなった宮城弥生さん
── 今年の5月に芸能事務所ホリプロの所属になった宮城弥生さんは、オリックス・バファローズの宮城大弥選手の妹としても有名です。めちゃくちゃ野球好きだとうかがいました。
宮城 試合がある日は、自宅にいる時には家族全員でテレビを見たり、球場に行ったりしています。テレビで見られない時は携帯アプリで速報をチェックするのが完全に日課になっています。もちろん、基本はお兄ちゃんのいるオリックス戦ですけど、オリックスの試合がないときにはほかのチームの試合も見ています。
── オリックス戦を中心として、プロ野球全般に興味を持っているのですか?
宮城 まだそんなに詳しいわけではないですけど、WBCに出ていた選手はすごく気になります。ロッテの佐々木朗希選手は、U−18時代からお兄ちゃんとチームメイトだったので、以前から応援しています。お兄ちゃんとはまったく違うタイプのピッチャーだから、打者目線で考えたら、朗希選手の豪速球のあとに、お兄ちゃんのスローカーブが来たら手も足も出ないでしょうね。
── なるほど、冷静な分析です。佐々木選手以外に気になる選手はいますか?
宮城 朗希選手以外だと、DeNAの牧秀悟選手がすごく好きです。もうキャラが最高です。牧選手のダンス動画を電車のなかで見てしまったんですけど、笑いをこらえるのに必死で、「これは電車で見たらダメなヤツだ」と反省しました(笑)。
── お兄さん以外で、オリックスの推しは誰ですか?
宮城 野手で言えば、お兄ちゃんと同期の紅林弘太郎選手です。お兄ちゃんと紅林選手のコンビが大好きで、紅林選手といる時のお兄ちゃんは、ふだん家族の前では見せないガキんちょな姿を見られるのが楽しいです。投手で言えば、やっぱり山本由伸選手ですね。
── 山本選手を推す理由を教えてください。
宮城 お兄ちゃんと山本選手が一緒にいる時には、当然、先輩・後輩の関係になるから、お兄ちゃんの弟っぽい部分が見られるからです。家では「お兄ちゃん」なのに、山本選手の前では「弟」になっているのがすごく新鮮で、見ていて楽しいです。お兄ちゃんには、「由伸選手がメジャーに行く前に、必ず投手のタイトルを奪いとる」という目標があるので、そのあたりも含めて、由伸選手は気になります。
【LINEの文面でわかる兄の心理状態】── 紅林選手にしても、山本選手にしても、いずれも「お兄ちゃんの新鮮な姿が見られるから」という理由なんですね(笑)。めちゃくちゃ「お兄ちゃんラブ」の思いが伝わってきます。弥生さんにとって、お兄さんはどういう存在ですか?
宮城 癒しです(笑)。楽しく野球をしている姿だったり、ほかの選手と絡んでいる楽しそうな姿だったり、一日の締めとして、寝る前に兄の動画を見るのが今の日課です(笑)。
── 昨年限りで引退した、大ベテランの能見篤史さんにも積極的に絡んでいく動画もありましたよね。プロ4年目の今季は侍ジャパンの一員としてWBCにも出場しました。今年の宮城投手についてはどのように見ていますか?
宮城 ここまでは勝ったり、負けたりしながら白星先行できていますけど、ピッチング内容自体はそんなに悪いとは思わないです。お兄ちゃんはとても研究熱心なので、たぶん打たれた試合でもきちんと改善点を見つけて、次の試合に生かしていると思います。シーズン終盤に向けて、自分が納得できるピッチングができたらいいなと思います。
── 研究熱心である様子は、妹さんの目から見ても伝わってきますか?
宮城 自分の悩み事など、一切口にしない人なので、具体的にどんなことを考えているのかはわからないけど、LINEのやりとりやテレビ画面を通じて伝わってくるものはありますね。登板前日に「明日、頑張ってね」ってLINEすると、「ありがとう」とか「頑張るよ」って返信があるんですけど、基本的にそこに「!!」がついていたら、「テンションが高いのかな?」って思うし、単に「ありがとう」の5文字だけだったら、「緊張しているのかな?」って判断しています。
── LINEの返信内容で、その日のテンションやコンディションを推測するのは、まさに妹ならではですね(笑)。
宮城 お兄ちゃんは、絵文字はあんまり使わないんですけど、「ウザイ猫」っていうスタンプが好きみたいで、本当にウザいくらいに愛用しているんです(笑)。この絵文字を使っているときはすごくテンションが高いんだと思います。
【また坊主にしてほしい】── 登板後は、どんな返信が戻ってくるんですか?
宮城 私が「お疲れさま」とか「おめでとう」とか送ると、「お疲れ」「ありがとう」「おやすみ」の三択ですね(笑)。基本は淡々とした返信です。でも、負けた時には返信が遅くなって、次の日にLINEがくるんですけど、その時はきっと、前夜にたくさん反省をしているんだと思います。
── 一時期、かなりロン毛にしたこともあったし、一転して丸坊主にしたこともありました。お兄さんの極端すぎるヘアスタイルについて、妹としてはどう見ていますか?
宮城 私としては絶対に坊主がいいです。お兄ちゃんには「また坊主にしてほしい」って頼んでいるんですけど、「オレ、もう20代になったんだからカッコつけたいんだよ(笑)」って言っていました。最近では髪を染めたり、パーマを当てたり、センター分けしたりしているけど、私としては初心を忘れずにたまには坊主にしてほしいです。
── あらためて、「兄・宮城大弥」の魅力を妹目線で教えてください。
宮城 ふだんはお茶目で明るく癒しの雰囲気を持っているのに、試合ではいつも真剣に、でも、とても楽しそうに野球をしている姿がお兄ちゃんの魅力だと思います。プロ野球選手としては決して恵まれた体格ではないけど、「身長なんて関係ないよ」ということを証明していることは野球少年に夢を与えていると思います。そういうところも魅力ですかね。
── オリックスのリーグ3連覇、連続日本一には欠かせない戦力で、ファンからも愛されている宮城投手の存在は、弥生さんのパワーの源になっているようですね。
宮城 お兄ちゃんにはいつまでも元気で楽しく野球をしてほしいと思います。でも、本当に野球を楽しむためには、やっぱりチームが勝つことが大切だし、ファンの方もそれを望んでいると思います。そして私も、そんな兄に負けないように、小さい頃からの夢だった俳優というお仕事で、多くの人に夢を与えられる存在になりたいです。
宮城弥生(みやぎ・やよい)/2006年3月6日、沖縄・宜野湾市生まれ。兄はオリックス・宮城大弥で、7人きょうだい(姉2人、兄4人)の末っ子。大弥のオリックス入団をきっかけに、家族で大阪に引っ越し。現在は大阪の高校に通う3年生で、来春の卒業を機に上京予定。特技はバドミントン。趣味はドラマ鑑賞、スポーツ観戦。好きなスポーツはバドミントン、野球(オリックスファン)