小田急ロマンスカー「SE」が機械遺産に認定へ 0系新幹線にも影響あたえた不朽の名車
ロマンスカーミュージアムでは、開発当時の資料などが特別公開されます!
運転室の見学も
小田急ロマンスカー3000形「SE」(画像:小田急エージェンシー)。
現在ロマンスカーミュージアム(神奈川県海老名市)で展示されている、ロマンスカーとして初めてバーミリオンオレンジをまとった小田急電鉄の3000形電車「SE」が、2023年8月7日(月)、一般社団法人 日本機械学会の「機械遺産」に認定される見通しです。
3000形「SE」は1957(昭和32)年から35年間、運行されました。「SE」とは「Super Express」の略称です。高性能な特急専用車両として新宿〜小田原間を60分で結ぶという目標のもと、国鉄の協力を受けながら当時の最新技術を用いて開発されました。その設計思想は、後継のロマンスカーはもちろん、初代新幹線0系電車の開発にも影響を与えたとされています。
ロマンスカーミュージアムでは機械遺産認定を記念し、8月14日(月)から4日間、「SE」の運転室をはじめ車内を見学できるツアーを開催します。1日2回、各回30分程度で、参加人数は各回20人です。参加費はかかりません(別途、ミュージアムへの入館料は必要)。
ほかにも、機械遺産認定証が届き次第、8月28日(月)までの日程で、「SE」開発当時の設計資料や速度試験に関する資料などが特別公開されます。
ロマンスカーミュージアムは「今後も機械遺産としてのロマンスカーを末永く後世に引き継いでいくべく維持管理に努めるとともに、多様な体験や学びを通じたロマンスカーの価値と魅力の発信に取り組んで参ります」としています。