セントレア「2本目の滑走路」2024年度事業化へ審議 「完全24時間化」で限界状態脱却なるか
いよいよ「第2滑走路」実現へスタート準備です。
中部国際空港に2本目の滑走路
国土交通省は2023年7月27日(木)、中部国際空港の滑走路増設について、2024年度の新規事業化に関する審議を行うと発表しました。
中部国際空港(乗りものニュース編集部撮影)。
中部国際空港は2005(平成17)年に開港。東京・大阪の中間点における国際便の発着地として年々利用数が拡大し、コロナ前のピーク時は1時間あたり30回近い発着状況になっています。
滑走路の処理容量の限界に達しつつありますが、1本しかないことからメンテナンスなどで夜間は発着を制限する必要がありました。これを2本に増やすことで、空港の完全24時間運用が可能となり、発着容量が大幅に増加することとなります。
開港以来、滑走路増設の地元要望が上がっていましたが、2009年から国が調査に入り、2022年には環境アセスメントの手続きが大詰めに入るなど、事業化の一歩手前になっていました。
同空港によると、2本目の滑走路は、1本目から210m離れた東隣、つまり現在の誘導路を置き換える形で設置(長さ3290m)。工事期間は約2年を見込んでいるといいます。
2本目の滑走路が完成すれば、大規模補修が計画しやすくなるほか、不測の事態で片方の滑走路が閉鎖された時にも対応可能となります。
事業化に向けて国が審議する「交通政策審議会航空分科会事業評価小委員会」は、8月1日(火)の昼から行われる予定です。