1歳セッションでは過去最高の133億6500万円を売り上げた(C)netkeiba.com

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 2日間にわたって開催される「セレクトセール2023」が10日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。

 1歳馬セッションとなる本日は222頭が上場され、216頭が落札。1日の総売上は133億6500万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、従来の最高額だった昨年の128億7000万円から約3.8%増で歴代最高売上を更新した。落札率は97.3%、1頭平均は6187万5000円だった。

 1億円を超える高額落札馬は28頭(昨年は25頭)で、その中でも最高落札額となったのは「インクルードベティの2022」(牡、父キタサンブラック)と「パレスルーマーの2022」(牡、父シルバーステート)で、ともに3億1000万円。インクルードベティの2022は「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスが落札した。母インクルードベティは北米で5勝を挙げ、G1・マザーグースSを勝っている。パレスルーマーの2022はTNレーシングが落札。半兄に今年の天皇賞(春)を勝ったジャスティンパレスがいる。

 牝馬の最高額は「ドナブリーニの2022」(牝、父ドゥラメンテ)で、TNレーシング2億1000万円で落札した。半姉にGI・7勝を挙げたジェンティルドンナがいる。

 今年は、タイトルホルダーやスターズオンアース、リバティアイランドなどを輩出しながらも早世したドゥラメンテ産駒に注目が集まり、落札総額は最も多い14億6700万円(落札14頭)を記録。最高落札価格は先述した「ドナブリーニの2022」の2億1000万円だった。

 馬主では金子真人ホールディングス(株)が合計12億4500万円分落札。最も高額だったのは「グリーンバナナズの2022」(牡、父Wootton Bassett)で2億7000万円だった。

 その他では「コスモポリタンクイーンの2022」(牡、父Kingman)が3億円、母が北米で10勝の「アイムオールレディセクシーの2022」(牡、父キタサンブラック)が2億9000万円、現役で5勝を挙げているアンティシペイトが兄にいる「アンチュラスの2022」(牡、父エピファネイア)が2億5000万円で取引されている。