クローゼットがパンパンで目当ての服が見つからない…! そんな人は服の整理を検討してみませんか。アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストのブロガー・本多めぐさんが、気持ちよく服を手放す方法とそのメリットについて教えてくれました。

服がたくさんあっても捨てられない人へ、気持ちよく手放す考え方4つ

年齢を重ねると色々なイベントがあり、それに伴ってシーズンごとに服は増えていきます。そして気づけばクローゼットが服でパンパン。その中には、着なくなった服やサイズが合わなくなった服が眠っていることも…。
増えすぎた服で困っている方へ、気持ちよく手放すヒントをお届けします。

【写真】母から譲り受けた20年前の喪服

 

●1:服を捨てるのではなく「お金に換える」

収入が少しでも増えるとうれしいもの。家に死蔵しておくならお金に換えることで「着ていない服」をほかの形で暮らしに活用できます。フリマや買取ショップに出すことで、少額でもお金が増えるのなら、手放しやすいのでは。

とくに「高額だったもの」ほど手放しにくいですが、高額なものはその分高値で売れることが多いのです。クローゼットの中には、もしかすると宝が眠っているかもしれません。

たとえば、ブランドの服、結婚式で一度だけ着たドレス、もう少しスリムだった頃のジーンズ…。こういった服は、フリマアプリやリサイクルショップを通じて、収入につながる可能性があります。一点ずつ検討して手放していきましょう。

 

●2:服を捨てるのではなく「譲る」

服を手放す方法のひとつとして、「譲る」のもいい選択肢です。
お金にはなりませんが、親族や親しい友人など大事な人に使ってもらえることは、ある意味、現金以上の喜びにも。

以前、母が若い頃に着ていた喪服を、私に譲ってくれたことがあります。母は70代。年を取って体型が変わり、もう着られない服が、私にはぴったりでした。
「あんた、似合うねえ」と言ったときの母のうれしそうな顔! 自分の服を娘が使ってくれることは、喜びでもあるのかもしれません。

着ていない服があれば、ぜひ譲れる相手がいないか検討してみて下さい。

●3:服を捨てるのは「早めの終活」と考える

私たちのクローゼットの中にあふれている洋服は、自分自身の歴史でもあります。会社員時代のスーツ、子育て中に着たカジュアルな服、旅先で買ったTシャツ…。だからこそ、その歴史に向き合い、自分だけの「洋服の終活」をはじめることは重要です。

クローゼットがパンパンの状態で老後を迎えても、だれかが捨ててくれないといつまでも服は多いまま。元気なうちに好きな洋服だけに厳選しておくことで自分もラクになり、残ったものを整理する親族の負担を減らします。

服を減らすことで毎日の服選びが楽しくなりますし、クローゼットの掃除も管理もしやすくなりますよ。

 

●4:困ったときは「レンタル」を活用できる

最後に、服を手放すことによる不安を取り除く方法として「レンタル」という選択肢もあります。

たとえば、友人の結婚式に出席するために、特別なドレスが必要になったとき。そのためだけにドレスを購入すると、あとで着る機会がなくなってしまうことも。そんなときは、レンタルサービスを利用すれば、必要なときだけ特別な服を借りることができます。

なかなか服が減らせない方、服を捨てることに罪悪感がある方に、今回の記事がヒントになればうれしいです。