老後資金はいくら備えておけばいいのか、漠然とした不安を抱える人は多いもの。5年前に賃貸の平屋一戸建てに引っ越したという、43歳会社員のまいこさんは、無理せずマイペースに節約をしているそう。

『1か月15万円以下の心ゆたかなひとり暮らし』(扶桑社刊)では、そんなまいこさんの節約の工夫を紹介。同書の記事を抜粋し、まいこさんの節約しながらも趣味を楽しむ暮らしを紹介します。

【写真】安いお米もおいしく炊けるハリオのご飯釡

43歳、築48年の平屋でひとり暮らし。「あって当たり前」でものを持たない

できる範囲でルールを決め、楽しみながら節約しているというまいこさん。付近の相場よりも家賃が安い、築年数の古い物件で住居費をセーブしています。そんなまいこさんが大切にしているのが、「あって当たり前」でものを持たないこと。詳しくいお話を伺いました。

●テレビは置かず、映像はプロジェクターで楽しむ

「もともと14インチのテレビを持っていましたが、黒々とした電化製品の存在感が気になって…」。そこでプロジェクターを購入し、寝室の壁に投影して楽しむことに。「AmazonのFire TV Stickを挿して『プライムビデオ』などの動画配信サービスを観ています」

●炊飯器の代わりにご飯は鍋で炊く

「ご飯はハリオのご飯釡で炊いています。炊き上がりは音で知らせてくれるので失敗もなく、安いお米でも炊きたてのおいしさは抜群!」。場所を取る炊飯器を撤去でき、電気代の節約にも。

「マイ定番」を決めておく

ファッションやインテリアでは、自分の「定番」を大切にしているそう。

●ファッションはずっと好きなアイテムだけ

「流行に合わせて服を買うことはまずない」というまいこさん。「かかとのない靴が好きなので足元はビルケンシュトックが定番です。シンプルな服、カラフルな靴下や帽子などの小物をアクセントに」。手入れすることで愛着がわき、長く愛用できます。

左は新品、右は3年半使ったものを比較。レザー用クリームで手入れすると磨くほどにツヤがアップ。

●ちゃぶ台は高校時代に買ったもの

「若い頃から昭和レトロに惹かれていて、高校生のときに雑貨屋で買ったものが今も現役です」。年月をかけて集めてきた「好き」が、家全体で調和し、世界でいちばん心地いい空間に。

発売中の『1か月15万円以下の心ゆたかなひとり暮らし』(扶桑社刊)では、ほかにも、団地や賃貸住宅、年金生活など、さまざまな暮らし方や年齢のお金上手を取材。小さくても豊かな生活の工夫や、おトクな制度、老後資金の備え方などが1冊でわかります。