誰でも今すぐできる。自分の才能を見つけるコツとは?
才能は、ある特定の人のみに与えられたものだと思ってはいませんか?
確かにプロスポーツ選手やアーティストなど、持っている才能をいかんなく発揮し、大きな成功を収めている人たちを見ると、そう思えてくるのは当然かもしれません。
しかし、『世界一やさしい「才能」の見つけ方』(八木仁平著、KADOKAWA刊)を読むと、その考えは違うということが分かってきます。才能は特定の人だけに備わっているものではなく、誰もが見つけられるものだと気づくことができるからです。
■才能を見つけた著者・八木仁平さんのエピソード
本書の著者である八木さんも才能を見つけた人の一人です。学生の頃の八木さんは人見知りで、コンビニのアルバイトを2カ月でクビになり、新たなアルバイトを見つけてもその日限りで逃げてしまうというような日々でした。
ある時、人見知りを直そうとヒッチハイクに挑戦します。しかし、100回にわたるヒッチハイクでも人見知りは直りません。そこで八木さんはこう考えます。「苦手なことはもうやめて、自分が無理なくできることをする」。発想を転換したのです。
そして、このヒッチハイクの経験が思わぬ成果につながります。当時からブログに書いていた「ヒッチハイクの成功方法」が、検索エンジンでトップに上がるようになったのです。「これはすごいことでは?」と思った八木さんはヒッチハイク以外にも自分の知っていることをブログにまとめていきます。
その結果、ブログの閲覧者は右肩上がり。1年半も経つとブログで大きな収益を上げるに至ります。「知識を体系立てて伝える」という才能が開花し、「才能を活かしたら、間違いなく自然と大きな結果が出る」ということに気づいた八木さんは本の執筆にも挑み、ベストセラー作家となりました。
そうして行き着いたのが、「才能の見つけ方」というテーマです。世の中で「才能がある」と言われている人たちのことを調べ、編み出した才能の見つけ方は、本人いわく「かなり非常識」。しかし、その方法で多くの人たちが自分の才能に気づき成果を出し始めたといいます。
■才能は今の自分の中にあるものから見つける
では、一体どうすれば自分の才能を見つけることができるのでしょうか。
それにはまず「才能とはどんなものなのか」を明らかにしていく必要があります。
例えば自分には当たり前にできるけれど、他の人に任せると全然できないということがあります。そのときあなたは「なんでできないんだろう?」と思うでしょう。実はその「なんで?」の中に才能を見つけるチャンスがあるのです。
自分が当たり前にできるからと言って、他の人が当たり前にできるとは限りません。すでにやっていることの中で自分にしかできないことがあれば、それは「才能」と呼べるはず。無理に外に才能を見つけに行くのではなく、今、自分の中にあるものから探すことがコツの一つです。
また、もう一つのキーワードは「才能は動詞」だということ。例えば「旅行が好き」であれば、その中の何が好きで、ついやってしまうのかを考えます。「旅行先の魅力を友達に伝えることが好き」であれば、「伝える」ということに才能があるかもしれませんし、「新しい体験をするのが楽しい」ならば、「新しいことに飛び込む」ことが得意といえるでしょう。
自分の好きなことを動詞にすることで、才能の種となる「つい、やってしまっている行動」が分かってきます。これなら誰でも当てはまるものが出てくるはずです。
■見つけた才能を活かすために覚えておくべき2つの公式
「つい、やってしまうこと」は分かったけれど、それをどう才能に結び付ければいいのか分からない。そう思う人も多いでしょう。そこで八木さんは2つの「才能の公式」を伝授します。
まずは 「短所←才能→長所」 という公式です。
これは「才能は短所にも長所にもなる」というシンプルな考え方。「慎重に進める」という才能の場合、ミスをしにくくなるという長所がある一方で、仕事が遅くなるという短所もあります。そのためスピード感が求められる仕事なら、これはマイナスに作用してしまいますが、慎重さを求められる仕事ならば、この才能を活かすことができそうです。
大切なのは、自分の才能を活かせる場所にいること。もし今の環境で自分の能力を発揮できていないのであれば、ミスマッチが起きているかもしれません。
続いては 「才能×スキル・知識=強み」 という公式です。
才能を活かして成果を生むためには、才能だけでは足りません。スキル・知識が伴ってこそ強みになり、自分を特別な存在へと変えていくことができます。八木さんの場合、「体系立てて伝える」という才能を、「ブログ運営の知識」「文章を書くスキル」、そして「自己理解の知識」を掛け合わせて強みにしていきました。
この時に大切なのは、まず才能が先にあるということ。何もない状態でスキル・知識を学ぼうとしても、それを活かすことができずに終わってしまう可能性があります。
◇
本書は「見つける技術」「活かす技術」「育てる技術」という3つの段階を通して、自分の強みを手に入れる方法を教えてくれます。また、巻末には「才能の具体例リスト」や「才能を見つけて、活かし、育てるための300の質問」、「おすすめの才能診断」なども載っており、本を読み終わった瞬間から、自分の才能探しを実践することができます。
才能がないのではなく、持っている才能を活かせていないだけ。そんなことを教えてくれる本書は、自分自身を変えたい人や自分が本当に活躍できる場所を知りたい人にとって大いに参考になるはずです。
(新刊JP編集部)
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しかし、『世界一やさしい「才能」の見つけ方』(八木仁平著、KADOKAWA刊)を読むと、その考えは違うということが分かってきます。才能は特定の人だけに備わっているものではなく、誰もが見つけられるものだと気づくことができるからです。
本書の著者である八木さんも才能を見つけた人の一人です。学生の頃の八木さんは人見知りで、コンビニのアルバイトを2カ月でクビになり、新たなアルバイトを見つけてもその日限りで逃げてしまうというような日々でした。
ある時、人見知りを直そうとヒッチハイクに挑戦します。しかし、100回にわたるヒッチハイクでも人見知りは直りません。そこで八木さんはこう考えます。「苦手なことはもうやめて、自分が無理なくできることをする」。発想を転換したのです。
そして、このヒッチハイクの経験が思わぬ成果につながります。当時からブログに書いていた「ヒッチハイクの成功方法」が、検索エンジンでトップに上がるようになったのです。「これはすごいことでは?」と思った八木さんはヒッチハイク以外にも自分の知っていることをブログにまとめていきます。
その結果、ブログの閲覧者は右肩上がり。1年半も経つとブログで大きな収益を上げるに至ります。「知識を体系立てて伝える」という才能が開花し、「才能を活かしたら、間違いなく自然と大きな結果が出る」ということに気づいた八木さんは本の執筆にも挑み、ベストセラー作家となりました。
そうして行き着いたのが、「才能の見つけ方」というテーマです。世の中で「才能がある」と言われている人たちのことを調べ、編み出した才能の見つけ方は、本人いわく「かなり非常識」。しかし、その方法で多くの人たちが自分の才能に気づき成果を出し始めたといいます。
■才能は今の自分の中にあるものから見つける
では、一体どうすれば自分の才能を見つけることができるのでしょうか。
それにはまず「才能とはどんなものなのか」を明らかにしていく必要があります。
例えば自分には当たり前にできるけれど、他の人に任せると全然できないということがあります。そのときあなたは「なんでできないんだろう?」と思うでしょう。実はその「なんで?」の中に才能を見つけるチャンスがあるのです。
自分が当たり前にできるからと言って、他の人が当たり前にできるとは限りません。すでにやっていることの中で自分にしかできないことがあれば、それは「才能」と呼べるはず。無理に外に才能を見つけに行くのではなく、今、自分の中にあるものから探すことがコツの一つです。
また、もう一つのキーワードは「才能は動詞」だということ。例えば「旅行が好き」であれば、その中の何が好きで、ついやってしまうのかを考えます。「旅行先の魅力を友達に伝えることが好き」であれば、「伝える」ということに才能があるかもしれませんし、「新しい体験をするのが楽しい」ならば、「新しいことに飛び込む」ことが得意といえるでしょう。
自分の好きなことを動詞にすることで、才能の種となる「つい、やってしまっている行動」が分かってきます。これなら誰でも当てはまるものが出てくるはずです。
■見つけた才能を活かすために覚えておくべき2つの公式
「つい、やってしまうこと」は分かったけれど、それをどう才能に結び付ければいいのか分からない。そう思う人も多いでしょう。そこで八木さんは2つの「才能の公式」を伝授します。
まずは 「短所←才能→長所」 という公式です。
これは「才能は短所にも長所にもなる」というシンプルな考え方。「慎重に進める」という才能の場合、ミスをしにくくなるという長所がある一方で、仕事が遅くなるという短所もあります。そのためスピード感が求められる仕事なら、これはマイナスに作用してしまいますが、慎重さを求められる仕事ならば、この才能を活かすことができそうです。
大切なのは、自分の才能を活かせる場所にいること。もし今の環境で自分の能力を発揮できていないのであれば、ミスマッチが起きているかもしれません。
続いては 「才能×スキル・知識=強み」 という公式です。
才能を活かして成果を生むためには、才能だけでは足りません。スキル・知識が伴ってこそ強みになり、自分を特別な存在へと変えていくことができます。八木さんの場合、「体系立てて伝える」という才能を、「ブログ運営の知識」「文章を書くスキル」、そして「自己理解の知識」を掛け合わせて強みにしていきました。
この時に大切なのは、まず才能が先にあるということ。何もない状態でスキル・知識を学ぼうとしても、それを活かすことができずに終わってしまう可能性があります。
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本書は「見つける技術」「活かす技術」「育てる技術」という3つの段階を通して、自分の強みを手に入れる方法を教えてくれます。また、巻末には「才能の具体例リスト」や「才能を見つけて、活かし、育てるための300の質問」、「おすすめの才能診断」なども載っており、本を読み終わった瞬間から、自分の才能探しを実践することができます。
才能がないのではなく、持っている才能を活かせていないだけ。そんなことを教えてくれる本書は、自分自身を変えたい人や自分が本当に活躍できる場所を知りたい人にとって大いに参考になるはずです。
(新刊JP編集部)
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