1月26日、終演から1時間もたたずに、帽子を目深に被って会場から出てきた山下達郎。奥の窓ガラス越しに妻・竹内まりやの姿も

　7月2日、50年にわたり音楽やサブカルチャーを発信してきた東京都中野区の複合文化施設「中野サンプラザ」が閉館する。“大トリ”としてステージに立つのは、シンガーソングライターの山下達郎だ。

　山下が中野サンプラザのステージに立った回数は、100回近くにおよぶ。

「達郎さんは、“ホームグラウンド”と言うほど、サンプラザに思い入れがありました。その理由を『公演時間の融通がきくから』と、そっけなく答えているところにも“愛”を感じますよ」（音楽ライター）

　閉館と同じ日に放送された『山下達郎のサンデー・ソングブック』（TOKYO FMほか）では、中野サンプラザで収録されたライブ音源を特集。閉館に合わせて、ツアーを例年より早めたことを明かした。

「43年、中野サンプラザでやっております。50年中、5分の4以上をやってまいりました。本当は、もっと華やかな人が記者会見をやり、花火を上げてやらなければならないんですけど、私はそういうセンスじゃございません」

と、山下は気負わずにステージに臨むことを語った。だが、その前日、平井堅やCHEMISTRYのプロデューサーとして知られる音楽プロデューサーの松尾潔氏が、以下のようなツイートを投稿。Twitterで「山下達郎」がトレンド入りするなど、SNSが騒然となっている。

《15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ！》

「スマイルカンパニーは、達郎さんのマネジメントを目的に設立された芸能事務所で、達郎さんの妻の竹内まりやさんらが所属しています。達郎さんやまりやさんはジャニーズの楽曲を多数手がけており、松尾さん自身もジャニーズWESTの楽曲をプロデュースしたことがあります」（同前）

　松尾氏は、ラジオや夕刊紙の連載で、藤島社長の記者会見や、ジャニーズ事務所所属タレントがキャスターを務める報道番組の姿勢について言及してきた。

　松尾氏の一連の発言と契約終了は、ほんとうに関連があるのか。山下の“ホームグラウンド”での最終公演は、波乱のなか幕を開けた。