今年のかしわ記念を制したメイショウハリオ(撮影:高橋正和)

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 6月28日(水)に大井競馬場で行われる帝王賞(4歳上・JpnI・ダ2000m)。上半期のダート王者決定戦として長い歴史を持ち、所属を問わず全国の猛者が集う。

 地方所属馬は10年のフリオーソ以来勝利がなく、今年も中央馬が中心。5連勝中のプロミストウォリアや巻き返しを期すテーオーケインズなど強力メンバーが揃ったが、その中でもメイショウハリオがレース史上初の連覇を飾るか注目したい。発走予定日時は28日(水)の20時10分。主な出走予定馬は以下の通り。

■メイショウハリオ(牡6、栗東・岡田稲男厩舎)

 昨年、帝王賞を制してJpnIタイトルを手にすると、暮れの東京大賞典でも3着とダート中距離路線をけん引。浜中騎手が昨年のJBCクラシック後に「左回りより右回りの方が良い」とコメントしていたが、フェブラリーS3着、かしわ記念1着と成長に伴って克服した。6歳にして進化続けるダート王者が、偉業を達成するか。

■プロミストウォリア(牡6、栗東・野中賢二厩舎)

 デビュー戦を勝利したが、直後に骨折が判明して休養に入る。その後も復帰と休みを繰り返し、4歳夏までに計3度も骨折。だが、不死鳥の如く復活し、22年10月の条件戦から今年4月のアンタレスSまで5連勝を飾っている。前走は他馬より重い斤量を背負い、1000m通過59.4の超ハイペースを押し切る強い勝ちっぷり。能力は既にGI級だ。

■テーオーケインズ(牡6、栗東・高柳大輔厩舎)

 21年の帝王賞でJpnI初制覇を果たすと、続くチャンピオンズCを6馬身差で圧勝し、JRA最優秀ダートホースに輝く。連覇を狙った昨年の帝王賞はよもやの敗戦を喫したが、秋のJBCクラシックで復活。チャンピオンズCはスローに泣き4着だったものの、川崎記念は今年のドバイWC覇者ウシュバテソーロの2着と復調した。ここも展開一つで勝ち負けだろう。

■ランリョウオー(牡5、浦和・小久保智厩舎)

 2歳時には全日本2歳優駿で2着に入り、3歳時には雲取賞を勝利するなど世代をけん引。古馬になった昨年は大井記念、東京記念という南関東の春秋ビッグレースを制して飛躍を遂げた。その後は不調に陥ったが、ブリリアントCで久々に勝利。前走の大井記念は8着だったが、好調時の能力を発揮すればJRA勢相手でも勝負になっていい。

 そのほかにも、昨年のチャンピオンズCでGIタイトルを手にしたジュンライトボルト(牡6、栗東・友道康夫厩舎)、昨年のUAEダービー以来の重賞制覇目指すクラウンプライド(牡4、栗東・新谷功一厩舎)、東京大賞典と川崎記念で地方馬最先着を果たしたライトウォーリア(牡7、川崎・内田勝義厩舎)などが出走を予定している。