宝塚記念に出走予定のディープボンド(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、阪神競馬場で宝塚記念(GI・芝2200m)が行われます。

 過去10年では、5歳馬が最多の7勝を挙げています。そしてそれに続くのが4歳馬の3勝。ただし近3年に限れば、4歳馬が[2-0-2-8]と5歳馬を凌ぐ活躍をみせている点には注意したいところです。

 一方、6歳以上馬は[0-5-0-48]と不振傾向。とはいえ、連対した5頭の人気は9・5・10・6・5人気と妙味はあるので、相手候補として重視してみる手はありそうです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走天皇賞(春)で3着以内の5歳以上馬
[0-0-0-11]複勝率0%
該当馬:ディープボンド
(過去の主な該当馬:22年ディープボンド3人気4着、21年カレンブーケドール3人気4着、17年キタサンブラック1人気9着)

※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 過去10年で最多の4勝を挙げている天皇賞(春)組だが、そこでの着順は連動しない。3着以内だった馬が[1-0-1-13]なのに対して、4着以下馬が[3-3-1-19]と巻き返しているからだ。もちろん、3200mからの一気の距離変更による適性のちがいもあるだろうが、前年の宝塚記念3着の17年キタサンブラックが1人気9着、連覇を果たしていた15年ゴールドシップが1人気15着をみると、長距離戦を好走した反動の影響が大きいのではないだろうか。そのため例外は、体力的な余力がある4歳馬だけと考えて、前走の天皇賞(春)で3着以内だった5歳以上馬は割り引いてみたい。

 上位人気が予想されるディープボンドが該当しました。

 天皇賞(春)での3年連続2着をふくめ、これまでGIで7回掲示板入りを果たしている強豪です。12回目の挑戦での悲願のGI制覇を期待するファンも少なくないですが、昨年の5歳時も天皇賞(春)好走からの臨戦で3人気4着。1年の加齢を経て6歳となった今年、鬼門のローテーションを打ち破るのはけっして簡単ではないでしょう。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。