手取り13万円、食費と家賃はそれぞれ月3万円。そんなアラフォーの料理の記録や毎月の生活費の内訳をYouTubeで発信している、関西在住のくう子さん。節約しつつも栄養がとれる料理と、飾らない暮らしが人気です。今回はおうちのことと、食材の使い方を伺いました。

ひとり暮らしごはん。残った食材は繰り越して節約に

家賃が月3万円のマンションで、ひとり暮らしをするアラフォーのくう子さん。食費は月3万円で、1週間の食費を7000円に設定しています。

【写真】くう子さんの「木の葉丼」は肉なしでもおいしい

くう子さんの料理方法には、節約につながるテクニックがたくさん隠れていました。月3万円の家を見つけた方法とともに、紹介します。

●1:家賃は手取りの6分の1。家は探す地域を広げる

手取り収入が17万円の頃に、ひとり暮らしを始めたくう子さん。一般的に、家賃は手取り収入の3分の1が相場といわれますが、くう子さんは「家賃は毎月の固定費だから侮れない」と考えました。

より家賃が安い家を見つけるため、できるだけ広い地域から探しました。結果、家賃3万円のマンションを見つけることに成功。この金額は、当時の手取り収入の6分の1にあたります。

間取りは1Kのユニットバスで、キッチンはやや広め。洗濯機置き場は屋外にあり、エレベーターの設置はありません。今もお世話になっている部屋です。

現在はより自分らしい生活をするために転職をし、収入は13万円に減りました。節約のために食費を3万円に設定し、できるだけキッチンで自炊をしながら暮らしています。

 

●2:残った野菜は次の料理用にカットし、1品捻出

1食をつくるときに、野菜が少しだけ余ってしまった…そんなことはありませんか? 野菜が傷む前に使ってしまおうと、無理して全部を料理に入れてしまう人も多いと思います。しかし、この少しの野菜があなどれません。

くう子さんは野菜が少し残ったとき、その場で次回の料理用にカットし、冷凍してしまいます。こうすることで、使いきるはずだった野菜は次回の料理の食材に。冷凍保存してしまうため、傷む心配もありません。

くう子さんは最近、ミートソースをつくる際にピーマンが1個だけ余ってしまいました。すぐさま「次回はピザトーストにしよう」と考え、細切りにして冷凍庫へ。後日ピーマンは、ピザトーストに使われました。

「この方法は、ほとんどの野菜で有効です。とくにキノコ類は冷凍すると香りとうまみが強くなるのでおすすめです」とくう子さん。

毎回の食事にひとつ多く食材をのせられれば、その分栄養も多く摂れますね。

●3:少しだけ余ったお肉も、使いきらずに次回の料理へ

パックで販売しているお肉も、ひとり暮らしのくう子さんにとっては多めです。そんなときも野菜と同様、無理して使いきらずに次回の料理に向けてカットしています。たとえば鶏ももが余ってしまったら、焼き鳥丼用や親子丼用に1口サイズに切るそうです。

「料理のついでにお肉を切ってしまうため、次に料理をつくるときにはまな板を汚さないですみます。さらに時短にもつながりますよ」とくう子さん。

次回の料理を想像するのは難しそうですが、くう子さんは「どうしても次回食べたいものが浮かばないときは、細かく切ればなんとかなります」と言います。
余ったお肉を次回に繰り越せば、食材の買いたし量も減って節約に。

 

●4:おかずの素は、公式レシピを活用してアレンジ

容量が2〜3人前のものが多い「おかずの素」や「ルー」も、ひとり暮らしのくう子さんにとっては余りがちで。とはいえ、毎回同じ料理をつくっても飽きてしまいます。

そこでくう子さんは、公式サイトのアレンジレシピを参考に料理。豊富に紹介された料理のなかから好きなものを選んでつくり、使いきります。

「商品をつくった人が考えたレシピなので、毎回おいしくできて、とても信頼しています。料理で失敗したくない方には、とくにおすすめです」と、くう子さん。

くう子さんのおいしく節約するテクニックをぜひ真似してみてくださいね。