更年期もあり、身体的にも精神的にも不安定になりがちな50代。できるだけ快適に過ごしたいものですよね。今回は、自身も更年期の症状に悩まされたという、築50年越えの団地でひとり暮らしをしている50代ブロガーのきんのさんに、更年期を乗りきるための習慣について教えてもらいました。

忙しさが増す50代、更年期は「ながら運動」で乗りきる

50代、更年期症状で悩んでいる方も多いのではないでしょうか? 私自身も50代で受けた健康診断で、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の増加とHDLコレステロール(善玉コレステロール)の減少が著しくなり、2型糖尿病のリスクありと診断されました。手足の冷えやバネ指、膝の痛みも出始め、この先どうなるのかしら…? と不安になりました。

【写真】小さなトランポリンはあると便利!

更年期症状の緩和には適度な有酸素運動を推奨されましたが、仕事やプライベートでも忙しさが増す50代、定期的に運動時間を確保することもままなりません。

そこで始めた「ながら運動」で、症状の緩和や運動による爽快感がストレス解消につながりました。生活習慣に合わせて自分なりのアレンジを加えて実践できるのも魅力です。

●「ながら運動」のメリット

・隙間時間でできる

・日常生活のついでにできる

・習慣化しやすい

・短い時間なので疲れすぎない

・マメにやればそこそこの運動になっている

時間や場所に捉われず、道具がなくてもできるのでお手軽に始められます。家事とセットにすれば習慣化しやすく継続して行えます。

●家の中での「ながら運動」

ランニング、筋トレ、ジム通いはハードルが高くて続かなかったのですが、毎日の暮らしのなかでできること、家の中でできることなら人の目も気にせずにできて続けられました。

たとえば…私が試しているのは

・室内を歩きながらひざ上げ

・歯磨きしながら首のストレッチ

・掃除機かけながらひざを曲げ伸ばし

・料理しながらかかと上げ下げ

・テレビを見ながら開脚

・夜寝る前にパジャマで寝ながらヨガ

どれも手軽で、道具要らず。その場でできます。ストレッチや筋トレ的内容など自分に合わせてアレンジは無限です。

テレビ周辺には「ながら運動」グッズ

連ドラやドキュメンタリー、バラエティ番組など気分転換にテレビをみる人も多いのでは? 私もほぼ日課です。でもただテレビを観ているのはもったいない。絶好の「ながら運動」タイムを活用するためにグッズも年々増えつつあります。

●おすすめは「踏み台昇降」

「踏み台昇降」は地味ですが、10分もやればかなり運動した感じになります。運動しないときは椅子やテーブルがわりに使うことも。

●おうちで「トランポリン」

こちらは、小さいけどトランポリン。テレビを観ながら小さくジャンプ、楽しいです。ソファーやミニテーブルがわりにも使えて便利。そのままリビングに置いても馴染むので出しっぱなしにしています。

●マッサージグッズもおすすめ

テレビを観ながらコロコロ、ゴロゴロ、ツボを押したり。こまめにちょこちょこ動くことが運動になっています。

こちらの「ゆらこ」というアイテムは、ゆらゆらしたり寝そべるだけでストレッチ効果あり。気持ちよく背中を伸ばせるので、疲れている時は寝落ちしてしまうことも。

●運動を楽しみながら継続することは、豊かな老後生活にもつながる

医師からは有酸素運動を推奨されましたが、それににこだわりすぎずに「手軽に」「楽しく」「継続しやすい」ような自分に合う運動を見つけて少しでもやることが達成感やストレス解消につながったと感じています。

日々の積み重ね、大切なのは運動を習慣化することだと思います。将来的な健康を目指して、運動を楽しみながら継続することは豊かな老後生活にもつながる重要なこと。

運動不足だと気づいたなら、今日から日常生活に「ながら運動」を取り入れ、いつもより10分でも多く体を動かすことを意識して暮らしてみませんか。

ここで紹介している健康習慣は、更年期の症状を治療するためのものではありません。病院での診療をおすすめします。また持病がある場合や痛みがある場合などは、事前に医師との相談のうえ行ってください。