ビルボードと阪神の提携について発表する阪神コンテンツリンクの宮崎恒彰社長(右)と米VNUビジネスメディアのハワード・アップルバーム副社長(撮影:佐谷恭)

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阪神電気鉄道<9043>子会社の阪神コンテンツリンク(阪神CL、大阪市福島区、宮崎恒彰社長)は14日、米国の音楽ヒットチャート誌などを展開する「ビルボード」ブランドの日本での独占的マスターライセンス契約を、提供元の米VNUビジネスメディアと締結したと発表した。

 同社とVNUは、ビルボード誌の携帯電話向けサイトの独占契約をすでに結び、2005年から日本語版のサイトを運営していた。同社によると、携帯サイト運営で信頼関係が構築されたことに加え、ブルーノート大阪などライブハウス事業を16年行っている実績が評価され、契約締結に至ったという。

 阪神CLは「ビルボード」の日本での総代理店として、ビルボード.comの日本語サイトを開設し、ライブ映像やテレビ・ラジオ番組の制作などを行うほか、レストラン併設のライブハウス「ビルボードライブ(Billboard Live)」を展開する。「ビルボードライブ」は、東京・大阪・福岡で3店舗をオープンすることが決まっているが、フランチャイズを募って他の主要都市にも広げたいとしている。

 16年間続けたジャズ専門のライヴハウス「ブルーノート」との契約は解消する見込み。同日午後、東京都千代田区の経団連会館で会見した宮崎社長は「ジャズ中心のブルーノートから、全米だけでなく日本でも有名なビルボードにブランド変更し、音楽ファンの広がりや多様化に対応することで、新たな可能性に挑戦したい。10月にできる阪急阪神ホールディングスの業容拡大と企業価値向上にも役立つ」と期待感をにじませた。【了】

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