羽生結弦の地元公演で波紋呼んだ中国人ファンの悪質行為…指定席を無視、注意した人の頭を殴打
6月4日まで3日間にわたって開催された『ファンタジー・オン・アイス』宮城公演。荒川静香(41)など、オリンピックや世界選手権で活躍した13組の豪華スケーターが参加した公演でトリを飾ったのが羽生結弦(28)だ。
しかし、会場の熱気とは裏腹に、客席の一部では不穏な動きがあったという。当日、現地観戦していた羽生ファンはこう語る。
「羽生くんの地元・宮城での公演ということもあり、多くの中国人ファンが駆けつけていました。ただ、その中の一部の中国人ファンのマナーが悪く、一緒に見に行った友人たちも怒っていたんです。『あまりにも横暴だ』って」
このファンによれば、会場でまさかの騒動があったという。
「すべて指定席なのに勝手に座っていた中国人ファンがいたんです。後からその席のチケットを持っている人が来て、『すみません、そこ私の席なんですけど……』と言うと、『もっとほかの空いているいい席に座ったら?』と片言の日本語で言われたそうなんです」
この公演チケットは全席指定で販売されており、種類によって値段も異なる。公式HPによると、スタンドA席は1万円、スタンドS席は1万6千円、そして最も高価なプレミア席は2万7千円だった。前出の羽生ファンが続ける。
「ほかにも、座っていたら『お金を払うから席を交換してほしい』と英語で声をかけられ、『やっと入手できた席ですから』と断ったら、不機嫌になって去っていった中国人ファンもいたと聞きました」
一部の中国人ファンの暴走は、座席トラブルだけでは終わらなかった。別のファンは現場で“暴力乱行”まであったと語る。
「羽生くん以外には見向きもせず、拍手もせず、ずっとスマホをいじっている人がいたんです。その一方で、羽生くんが登場した途端、応援用バナーを掲げて立ち上がって大騒ぎ。周りの方々の視界をさえぎってもお構いなしでした。あまりにひどかったので、見るに見かねて注意した人は『少し横を向いた瞬間に頭を殴られた……』と嘆いていました」
今回の騒動について、公演主催の仙台放送に聞いたが、「宮城公演につきましては一切取材はお断りしております。申し訳ございません」と語るのみだった。
フィギュアスケート評論家の佐野稔さんは言う。
「羽生さんは中国でも大人気です。これだけファンが増えると残念ながら、不快と思われる行為をしてしまう人もいるのかもしれません。ただ、ファン同士の会場内のトラブルは氷上のスケーターも気になるものです。国籍とかそういうことではなく、せっかく同じ趣味の人が集まる場所ですから、氷上のスケーターのためにもやっぱりお行儀よく、よいマナーで見ていただきたいと思います」
これも世界的スター・羽生ゆえの悩みなのか――。