欧州での活躍を経て、U-22日本代表に復帰した。FW小田裕太郎(ハーツ)は昨秋以来のメンバー入り。今年1月からの海外挑戦を経て再び代表活動に戻り、「自分の考え方、身体的、メンタル的にも成長できた。サッカーの部分では強度がついていると思うので、そういったところを試合で魅せたいし、結果を残したい」と7日のオンライン取材で意欲を見せた。

 今年1月、ヴィッセル神戸からスコットランドのハーツに移籍した。これまで世代別代表を経験していく中で、海外の選手と戦って得た刺激。海外への憧れはそのときから芽生えており、「チャンスがあれば海外でやりたいと思っていた。今回チャンスがあったので、そんなに迷った感じではないです。チャンスがあればと常に考えていた」と海外移籍への思いを明かした。

 リーグ戦最終節では加入後初ゴールを決めるなど、終盤で勢いに乗った。最初は慣れるのに時間を要したというが、公式戦13試合に出場。「チームメイトも理解してくれて、やっと馴染めたし、サッカーにも適用できたかなと思っています。最後結果を出せたのもよかった」と初シーズンに手応えを語る。

 同じスコットランドの舞台で戦うセルティックには、神戸でのチームメイトだったFW古橋亨梧ら日本人が所属。5月7日のリーグ戦ではともに先発出場で対戦し、古橋のゴールを含む2得点を奪われ、ハーツは1-2で敗戦した。悔しさよりも「こんな感じでできるんだというほうが正直ある」とリーグ覇者との対戦を振り返る。「来シーズン戦えたら、僕も負けないように頑張りたい」と再戦を望んだ。

 昨年11月の欧州遠征以来となるU-22日本代表活動だ。4度目の欧州遠征で、対するはU-22イングランド代表(完全非公開)とU-22オランダ代表。特にイングランドはプレミアリーグで戦う選手が招集されるという一部報道もある。小田は「そういった選手に臆することなく、チーム、個人として良さを出さないといけない。それがアピールになるので、全力で自分をアピールしたい」と目を光らせた。

(取材・文 石川祐介)