Apple公式ゲーム移植ツールを使ってWindows向けの「ホグワーツ・レガシー」「サイバーパンク2077」「ディアブロ IV」をmacOS上で動かした報告が続々登場、Wineベースで移植手順も公開中
Appleは2023年6月に開催した年次開発者会議「WWDC23」でWindows向けゲームをmacOSに移植するツール「Game Porting Toolkit」を発表しました。このGame Porting Toolkitを使って「ホグワーツ・レガシー」「サイバーパンク2077」「ディアブロ IV」といった人気ゲームをmacOS上で動作させたという報告が続々と寄せられています。
https://www.theverge.com/2023/6/7/23752164/apple-mac-gaming-game-porting-toolkit-windows-games-macos
Game Porting ToolkitはWindows向けソフトウェアを他OS上で動作させる互換レイヤー「Wine」をベースにしたmacOS向けツール「CrossOver」の技術を用いて開発されたゲーム移植ツールです。AppleはGame Porting Toolkitを用いることでWindows向けゲームを簡単にmacOS向けに移植できるとアピールしており、Game Porting Toolkitの発表の際には「DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT」のmacOS版も同時に発表されていました。
#WWDC23 基調講演にて、Mac版『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』が発表されました
????????????????☔????????????️????????????#DeathStrandingDC @AppStore pic.twitter.com/VryasfuQwp— KOJIMA PRODUCTIONS (@KojiPro2015) June 5, 2023
大手インターネット掲示板のRedditには、Game Porting Toolkitを用いてWindows向け人気ゲームをmacOS上で動作させたムービーが複数投稿されています。例えば、以下の投稿には2023年6月に正式リリースされたばかりの「ディアブロ IV」をM1 Max搭載MacBook Pro上で動作させた様子が含まれています。
Diablo IV on M1 Max (MBP 14") using MacOS Ventura (13.4)
by u/LayerKey in macgaming
M1搭載MacBook Proで「サイバーパンク2077」が動作したという報告も存在。ただし、動作フレームレート(fps)は15fpsだったとのこと。
I got Cyberpunk 2077 running on an M1 MacBook!
by u/isaa6 in macgaming
M2 Max搭載Mac上で「ホグワーツ・レガシー」を動作させるムービーも投稿されています。1008×655ピクセルというレンダリング解像度で30fpsを常に上回る出力が可能なようです。
Hogwarts Legacy on M2 Max
by u/just_reload_it in macgaming
なお、Game Porting Toolkitに関するAppleの公式情報は以下のリンク先で確認できます。
Bring your game to Mac, Part 1: Make a game plan - WWDC23 - Videos - Apple Developer
https://developers.apple.com/videos/play/wwdc2023/10123/
また、M1 Max搭載MacBook Pro上で「ディアブロ IV」を動作させたLayerKey氏は動作に至るまでの詳細な手順を公開しています。
Comment
by u/LayerKey from discussion Diablo IV on M1 Max (MBP 14") using MacOS Ventura (13.4)
in macgaming
さらに、サイバーパンク2077をmacOS上で動作させたIsaac氏は、Game Porting Toolkitを用いてDirectX 12対応ゲームをmacOS上で起動できるWineラッパー「Whisky」を公開しています。
GitHub - IsaacMarovitz/Whisky: A modern Wine wrapper for macOS built with SwiftUI
https://github.com/IsaacMarovitz/Whisky