【ガチャSDGs】空のカプセルからカプセルトイを再生⁉キッザニアでSDGsな「ガチャ」作り体験ができるってよ

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子どもが楽しくSDGsを学べる施設が「キッザニア東京」にオープン!そんなニュースを3月29日のフジテレビ系の配信ニュース『FNNプライムオンライン』で知りました。「キッザニア東京」に「おもちゃ工場」を出展したのは、大手おもちゃメーカーの「バンダイ」。リサイクル回収した空カプセルからおもちゃを作る体験を通し、子どもたちにサスティナビリティへの興味を持つ機会を提供しているそう。気になったので調べてみました!

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「キッザニア」は子どもが楽しみながら社会の仕組みを学べる体験施設

「キッザニア」は本格的な設備や道具を使って、子どもたちが約100種類もあるリアルなお仕事を体験出来る施設。東京都・兵庫県・福岡県に3か所あります。

子どもたちは好きなパビリオンを選んで仕事を体験することが出来、仕事を終えるとお給料として専用通貨・キッゾがもらえるという仕組み。キッゾで買い物を楽しんだりサービスを受けたりすることが出来て、パビリオンによっては作ったものを持ち帰ったり、作った食品をその場で食べたりすることも可能です。まさに社会の縮図がここにあり!という感じの職業体験型施設ですね。

子どもたちにとっては、楽しくお仕事を体験出来て、ご褒美までもらえるという2つの楽しみがあるのが大きな特徴です。

2023年3月28日「キッザニア東京」に「おもちゃ工場」がオープン!


3月29日配信の『FNNプライムニュース』で紹介されたのが、おもちゃメーカー大手の「バンダイ」が「キッザニア東京」に「おもちゃ工場」を出展したというニュース。「キッザニア東京」のTwitterにも紹介されていますよ。


画像出典:キッザニア東京公式サイト

「バンダイ」が新パビリオン「おもちゃ工場」を出展した理由は、子どもたちにリサイクルの流れとおもちゃ作りのおもしろさを体験してもらいたいという思いがあったからだそうです。

日常の様々な場面でSDGsという言葉を耳にし、その考え方がわたしたちの生活に深く根付き始めていますが…。それを子どもたちに教えるとなると、結構難しいんですよね。うちの子どもも「SDGs、知ってる!」と言いますが、知っているのは言葉だけで、具体的にどのような行動がそれに当たるのかということまでは、気にしていないような気がします。

子どもたちが本格的な施設でおもちゃを作る過程を体験しながら、プラスチックリサイクルの流れを知り、自分で作ったおもちゃをゲット出来るなんてすごい!これは子どもにぜひ体験させたい!と思っちゃいます。

新パビリオンのバンダイ「おもちゃ工場」で何が出来るの?


画像出典:キッザニア東京公式サイト

「おもちゃ工場」では、バンダイのガチャガチャ「ガシャポン」の空カプセルをリサイクル材にして、それを使ってキッザニア東京限定カラーの「カプキャラ  パックマン」の製造体験が出来ます。



画像出典:バンダイ公式サイト

「カプキャラ」とは、ガシャポンのカプセルがフィギュアの一部になっている、バンダイオリジナルのカプセルレストイ。通常のガチャガチャは、カプセルの中のおもちゃをゲットしたら空カプセルは不要になります。けれど、「カプキャラ」はカプセルをパーツの一部として利用するので、無駄がないというアイデアが活かされています。

実はこれ、業界初のアイデア!SDGsなモノづくりが活かされたバンダイの画期的なおもちゃなんですって。


画像出典:キッザニア東京公式サイト

子どもたちは「キッザニア東京」限定のオリジナルユニフォームに身を包み、製造機械を操作したり、出来上がったパーツを組み立てたりして「カプキャラ パックマン」を完成させます。

空のカプセルから粒状のリサイクルプラスチック材を作り、それを金型に入れてカプセルトイの部品を製造。部品を組み立てて「カプキャラ パックマン」を作り、フィルムを巻いて「ガシャポン」の中へ。「ガシャポン」を回して製品として生まれ変わった「カプキャラ パックマン」を手にして、後は組み立てて自分のおもちゃに。

体験時間は約30分。スーパーバイザーの説明を聞きながらおもちゃ作りの楽しさと、環境に配慮した製品作りの流れを短時間で体感出来る仕組みになっています。

不要な空カプセルをリサイクル材へ、そしておもちゃへ。自分たちの手でリサイクルして作った「カプキャラ パックマン」は、「おもちゃ工場」の体験とともに、思い出のおもちゃとしてお持ち帰りします。

年間1億個を販売!バンダイ「ガシャポン」の空カプセルリサイクルの流れ


画像出典:photo AC

バンダイでは、年間1億個もの「ガシャポン」を販売。そのうち空カプセルは年間約30t、直径5cmのカプセルに換算すると600万個相当が回収されているそうです。想像がつかないくらいのすごい量ですね!


画像出典:photo AC

ガチャガチャは、日本を代表するカルチャーとして外国人観光客にも大人気。年々、ガチャガチャ市場は拡大しているようなので、空カプセルも当然増え続けることになりますよね。


画像出典:バンダイ公式サイト

バンダイでは、ガシャポン設置施設に空カプセル回収ボックスを設置し、集まった空カプセルをリサイクル工場へ配送しています。そこでリサイクルペレットとして再生し、海外のガシャポン工場へ輸出。エコカプセルに入った「ガシャポン」を生産して日本へ輸出という、空カプセルをリサイクルする取り組みが行われています。

街中で見かける「ガシャポン」は、おもちゃのかわいさやキャラクターのデザイン、ミニチュアの精度の高さに注目が集まりますが、実はSDGsなモノづくりがしっかりと根付いていたのですね。

プラスチックリサイクルの流れが見えにくいからこそ、「キッザニア東京」の「おもちゃ工場」で子どもたちがおもちゃ作りを通して、リサイクルの仕組みを体感することに、大きな意味があると思います。

「キッザニア東京」で「おもちゃ工場」を体験した子どもたちの声

『FNNプライムオンライン』では「おもちゃ工場」を体験した子どもたちの声が紹介されていました。そこでは、「プラスチックを再利用している理由やどうしたら地球に役立つかを考えている企業側の姿勢がすごいと思った」「捨てるものがおもちゃに変わるのは、すごい変わり方だと思う」といった意見が。

一方、保護者からは「いろんな体験を通じて、環境などのいろいろなことに興味を持って未来の世の中につなげていってほしい」という声も聞かれました。

将来に向けて、明るい未来を作るためのSDGsな取り組みですが、企業が努力していても消費者には見えにくいというのも現状としてありますよね。バンダイの「おもちゃ工場」は、子どもたちにSDGsな意識を芽生えさせるのに、ぴったりな体験施設だと感じました。


画像出典:キッザニア東京公式サイト

「キッザニア東京」の「おもちゃ工場」は、バンダイのSDGsなおもちゃ作りをリアルに体験出来ると人気を呼びそう。何より、子どもたちが楽しくSDGsな取り組みを体験出来るというのが魅力的ですよ。

お子さまがいらっしゃる方は、ぜひ「キッザニア東京」のサイトをチェックしてみてほしいなと思います。そして機会があれば足を運んでみてくださいね。

わが家は「キッザニア東京」から遠く、足を運ぶことは出来ませんが…。家に眠っているガチャガチャのカプセルを探して、子どもたちに空カプセルをリサイクルしてカプセルトイが作られている話をしたいと思います。この記事を読んで、親子でSDGsについて考える機会を持っていただけたらうれしいです。