投資詐欺のポンジスキームでオウケイウェイヴから破産を申し立てられていた

 Raging Bull(同)(企業コード:960506090、資本金20万円、東京都渋谷区松濤2-16-1、代表社員スニール・ジー・サドワニ氏)は、5月10日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は村上寛弁護士(東京都千代田区丸の内2-2-1、弁護士法人大江橋法律事務所東京事務所、電話03-5224-5566)。債権届け出期間は6月14日まで。

 当社は、2010年(平成22年)2月に設立。投資業を手がけ、投資家から資金を集めていた。大手証券会社からIPO(新規株式公開)株式の特別枠を割り当てられたとして、株式の買い付けを目的に投資家を募っていたが、実際に当社に割り当てられた事実はなく、投資家から預り金などとして口座に入金された金銭は、ほかの投資家への支払いに流用されるなど自転車操業に陥っていた。
その後、資金繰りのメドが立たなくなり、2022年4月13日までに債務整理を弁護士に一任。自己破産を申請する見込みであったが、予納金を納付できず破産手続き開始の申し立てがなされなかった。
 こうしたなか、当社が特定の債権者に対して優先的に弁済を行っていた可能性があり、資産が減少する恐れがあるとして、当社の責任財産を保全すべき必要性が極めて高いと判断した債権者の(株)オウケイウェイヴ(名証ネクスト、東京都渋谷区)が、3月20日に東京地裁へ破産手続きを申し立てていた。

 負債は現在調査中だが、少なくとも数十億円にのぼる見込み。