スクリンが年初来高値を更新、1対2の株式分割と今期最高益更新計画を好感

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 SCREENホールディングス<7735.T>が年初来高値を更新した。10日の取引終了後、10月1日を効力発生日として1株を2株に分割すると発表。同時に23年3月期の連結決算とともに、24年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比7.4%増の4950億円、最終利益は同0.9%増の580億円を見込む。過去最高益を更新する計画を示したこともあって、好感されたようだ。

 半導体メモリーメーカーの設備投資に縮小の動きがみられるとする一方、パワー半導体や微細化などへの開発投資は底堅く推移すると想定。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=125円、1ユーロ=135円に設定した。年間配当は株式分割前のベースで368円を計画する。前期の年間配当は、期末配当を従来の予想から43円増額して365円とした。今期は実質増配の見通しとなる。

 23年3月期の決算は、売上高が前の期比11.9%増の4608億3400万円、最終利益が同26.4%増の574億9100万円だった。

出所:MINKABU PRESS