8日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反発。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続観測の後退を背景とした買いが優勢だった。

 FRBは2~3日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決め、インフレ抑制を優先する姿勢を改めて示した。ただ、声明文で追加利上げを示唆した表現が削除されたことで、市場では利上げ打ち止めの思惑が浮上。これが買い手掛かりとなり、債券先物は朝方に148円67銭まで上伸する場面があった。なお、きょうは「残存期間1年以下」「同1年超3年以下」「同3年超5年以下」「同10年超25年以下」を対象とする国債買いオペが実施される。

 午前11時の先物6月限の終値は、前営業日の2日に比べ9銭高の148円54銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、2日に比べ0.005%低下の0.415%で推移している。

出所:MINKABU PRESS