プロが教える!「ハイコスパスマホ」の選び方&活用術【春の買って正解モノ】

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【春の買って正解モノ】

さまざまなモノの価格が高騰する今、スマホもお得に買い替えたいところ。でも機能性も諦めたくない…。そんな悩みに応えるべく、プロが選び方のポイントと、いま買うべき9モデルを紹介しよう

*  *  *

最近では価格を抑えながら高機能のスマホをゲットできると話すのはITライターの井上晃さん。

「上位モデルの機能を乗せつつ、価格を抑えたミッドレンジモデルは2022年からのトレンド。『AQUOS sense7』はカメラにおいてはハイエンドモデルとほぼ同等。『Google Pixel 6a』も昨年発売の上位モデルと同じチップを搭載し、パフォーマンスの高さを引き継いでいます」

さらに井上さんは中華系メーカーにも注目しているという。

「厳しい中国市場で勝ち残ってきたOPPOやシャオミなどもコスパ重視ならばぜひ目を向けてみては。日本仕様で使いやすいものや、カジュアルに使えるゲーミングスマホなど面白い製品も登場しています」

ハイコスパスマホを選ぶ際のポイントは以下の通りだ。

「まずは慣れているメーカーの廉価モデルから検討してみましょう。Androidの場合は、チップセットの性能だけでなく防水や非接触決済機能など、普段使いに関わる仕様も重要です。長期で使用するならば、ストレージについてもチェックすることお忘れなく」

ITライター 井上晃さん
スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器をベースにしながら、最新ガジェット、デジタルサービスなど幅広く網羅するIT系ライター。雑誌やWebメディアなどを中心にレビュー、コラムなどを寄稿

 

Q. 価格を抑えつつも機能面も諦めたくない!

A. ハイエンドの良いとこ取りをした、ミッドレンジモデルを狙うべし! 初心者に向けたエントリー帯と上級者好みのハイエンド帯の中間で、価格と性能のバランスが良いのが、ミッドレンジモデル。かしこく選べば、ハイエンド級の機能も楽しめます(井上さん)

1. 上位モデルと同じ頭脳搭載の高コスパスマホを6万円以下で!

Google
「Google Pixel 6a」(5万3900円)

文字起こしやカメラの処理など様々なAI処理が得意なので、アプリを楽しむアンテナ感度の高い人にオススメです(井上さん)

「Google Pixel 6 Pro」と同じチップセットを搭載。ディスプレイは有機ELで動画も綺麗な映像を視聴可能だ。急速充電、おサイフケータイ、IP67の防水・防塵性能にも対応するなど、日常使いに嬉しい機能が詰まっている

【SPEC】
OS:Andoroid12
チップセット:GoogleTensor Titan M2
メインメモリ:6GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:6.1インチFHD+、有機EL
アウトカメラ:約1220万画素広角、約1200万画素超広角
インカメラ:約800万画素
バッテリー:4410mAh
サイズ:約 H152.2×W71.8×D8.9mm
重量:178g

▲Google Tensorはアプリの起動やページ読み込みもサクサク。自動調整で消費電力も抑えられバッテリーは24時間以上使える

▲撮影した写真の不要物をワンタップで削除する「消しゴムマジック」や、色を変更する「カモフラージュ」機能も是非活用したい

 

2. 1/1.55インチ大型センサーでどんなシーンも高画質で撮影

シャープ
「AQUOS sense7」(実勢価格:4〜6万円前後)

「ProPix4」を搭載し、カメラは他社のハイエンドモデル級の綺麗さ。ミッドレンジながらカメラ好きも楽しめます(井上さん)

高画質な5030万画素のメインカメラを採用し、撮影性能が大幅にアップ。被写体を即座に認識し、正確にピントを合わせるので、アクティブな撮影でも活躍する。防水・防塵、耐衝撃性があり、バッテリーも長寿命で◎。

【SPEC】
OS:Android12
チップセット:Snapdragon 695 5G
メインメモリ:6GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:6.1インチ FHD +、 IGZO OLED
アウトカメラ:約 5030万画素標準、約800万画素広角
インカメラ:800万画素
バッテリー:4570mAh
サイズ:約H152×W70×D8.0mm
重量:158g

▲最大表現色は10億色。バーチャルHDRをオンにすれば輝度は最大1300nitとなりリアリティのある映像を映し出す

▲「AQUOS R7」と同じRAWレイヤー合成技術を搭載。夜景もナイトモードなら、白飛びせずに美しいまま収められる

 

3. 劣化防止機能で3年後も変わらない使い心地

OPPO
「OPPO Reno7 A」(4万4800円)

SDGsの流れを汲み、スマホを長く使う提案をしたモデルです。デザインだけでなく日常での使い勝手も良い機種です(井上さん)

3年間使ってもシステムの劣化を5%以内に収める機能を搭載し、短スパンでの買い替えの不安を払拭する。5万円以下ながら、最大4800万画素の高画質のカメラを採用。大容量バッテリーや急速充電対応など機能は◎。

【SPEC】
OS:Color OS12(Android11ベース)
チップセット:Snapdragon 695 5G
メインメモリ:6GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:約6.4インチFHD+、有機 EL
アウトカメラ:約4800万画素広角、約800万画素超広角、約200万画素マクロ
インカメラ:約1600万画素
バッテリー:4500mAh
サイズ:約H159.7×W73.4×D7.6mm
重量:175g

▲おサイフケータイ対応、IPX8・IP6Xの防水・防塵性能など、日本仕様のサポートも使いやすいポイントだ

▲ディスプレイは約6.4インチの有機EL。90Hzのリフレッシュレートでなめらか、かつ臨場感溢れる映像体験が可能

 

4. 大容量5000mAhなのに約161gの軽量ボディ

ソニー
「Xperia スマートフォン SIM フリー対応モデル Xperia 10 IV(XQ-CC44)」(6万500円 ※ソニーストア販売価格)

防水性能と高耐久ガラスで日常使いも安心。スタンダードな1台なのでエントリー帯から買い替えたい人にピッタリ(井上さん)

幅約67mm、重量約161gで手のひらにフィットするボディだ。スリムでもバッテリーは大容量。さらに独自の充電最適化技術で、3年使っても劣化しづらい仕様に。3つの異なる高性能レンズを備えているのもポイントだ。

【SPEC】
OS:Andoroid12
チップセット:Snapdragon 695 5G
メインメモリ:6GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:約6.0インチFHD+、有機EL
アウトカメラ:約1200万画素広角、約800万画素超広角、約800万画素望遠
インカメラ:約800万画素
バッテリー:5000mAh
サイズ:約H153× W67×D8.3mm
重量:約161g

▲ハイレゾ対応のヘッドホンを使用すれば、いつもの音楽がより高音質に。3.5mmオーディオジャックも搭載している

 

5. 3万円台で高性能カメラなどあらゆる機能が満載

モトローラ
「moto g52j 5G」(3万9800円)

アメリカ創業のブランドですが、製品名の「j」は日本仕様の証。おサイフケータイなど便利な機能が充実しました(井上さん)

6.8インチのFHD+大画面ディスプレイ、120Hz駆動対応で、ゲームや動画を楽しみたい人に最適のモデル。5000mhAの大容量バッテリー搭載、15Wの急速充電、防水・防塵にも対応。スタイリッシュなデザインも魅力的。

【SPEC】
OS:Android11
チップセット:Snapdragon 695 5G
メインメモリ:6GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:約6.8インチFHD+、液晶
アウトカメラ:約5000万画素メイン、約800万画素超広角
インカメラ:約1300万画素
バッテリー:5000mAh
サイズ:約 H171×W76.8×D9.1mm
重量:206g

▲高性能のトリプルカメラを採用。特にメインカメラは約5000万画素で、低光量でも明るく鮮明な撮影が可能だ

 

6. 超高速RAMとROMで快適なゲームライフを

シャオミ
「POCO F4 GT」(7万4800円〜)

7万円台から手が届くゲーム好きに嬉しいスマホです。L/Rボタンを搭載し、ゲームコントローラーのように使用できます(井上さん)

Snapdragon 8 Gen1搭載で高パフォーマンスを実現。高速のRAMとROMのおかげでゲームアプリのロードもスムーズだ。約6400万画素のメインカメラや、たった17分でフル充電できる急速機能などゲーム以外でも使いやすい。

【SPEC】
OS:MIUI 13 for POCO(Android 12 ベース)
チップセット:Snapdragon 8 Gen 1
メインメモリ:8GB/12GB
ストレージ:128GB/256GB
ディスプレイ:6.67インチFHD+、有機EL
アウトカメラ:約6400万画素メイン、約800万画素超広角、約200万画素マクロ
インカメラ:2000万画素
バッテリー:4700mAh
サイズ:約H162×W76.7×D8.5mm
重量:210g

▲ディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレート、最大480Hzのタッチサンプリングレートでプロゲーマー向けだ

 

Q. 端末が高騰化する中でもお得に買う方法は?

A. 値下げされた旧モデルがまさに買い時! 最新モデルを発売してもなお、併売している旧モデルは狙い目。価格も手頃になっている。最近では旧モデルも十分な機能を備えているので、“最新機能”にこだわらなければアリでしょう(井上さん)

 

7. 約2億画素のカメラ搭載8Kビデオも撮影可能

シャオミ
「Xiaomi 11T Pro」(6万4800円〜)

120Wの超急速充電、ドルビービジョン・アトモス、おサイフケータイなどにも対応。値下げが非常に嬉しいモデルです(井上さん)

スマホでありながら8K撮影ができ、6万円台で買えるという驚きの高コスパ。大型カメラセンサーで暗所での撮影も◎。ディスプレイは有機EL、リフレッシュレート120Hzなので、美しい映像をそのままスマホで視聴可能

【SPEC】
OS:Android 11
チップセット:Snapdragon 888 5G
メインメモリ:8GB
ストレージ:128/256GB
ディスプレイ:6.67インチ、有機EL
アウトカメラ:1億800万画素 広角、800万画素超広角、500万画素テレマクロ
インカメラ:1600万画素
バッテリー:5000mAh
サイズ:約H164.1×W76.9×D8.8mm
重量:204g

 

8. iPhone ユーザーがお手頃に買いたい時の有力な選択肢

アップル
「iPhone SE」(6万2800円〜)

6万円台でiPhoneが手に入るのが魅力。画面の小ささが気にならなければ、十分使えます。ホームボタンにこだわる方にも◎(井上さん)

ポケットに入るスマートな4.7インチ。機能面はパワフルで、iPhone14と同じA15 Bionicチップを搭載。アプリや動画の読み込みもスムーズだ。5Gに対応し、ストリーミングやオンラインゲームも高速かつ安定して楽しめる。

【SPEC】
OS:iOS 16
チップセット:A15 Bionic
メインメモリ:ー
ストレージ:64/128/256GB
ディスプレイ:4.7インチ、液晶
アウトカメラ:約1200万画素広角
インカメラ:約700万画素
バッテリー:ー
サイズ:約H138.4×W67.3×D7.3mm
重量:144g

▲写真の処理性能が高く、光量が少なくてもピクセルごとに露出を把握して、ディテールをしっかり捉えた写真に仕上がる

 

9. パワフルでスピーディ!今でも使いたい人気モデル

アップル
「iPhone 12」(9万2800円〜)

スタンダードモデルで全く問題なく使えるので、コスト重視ならコレ。望遠カメラにこだわりがなければオススメです(井上さん)

5Gに対応し、ディスプレイは有機ELを採用。パワフルさ・賢さはもちろんのこと、162gと軽さも兼ね備えた、使いやすい機種だ。防沫・耐水・防塵性能、さらに耐落下耐性が高い特殊ガラスを用いるなど、今からでも長く使えること間違いなし。

【SPEC】
OS:iOS 16
チップセット:A14 Bionic
メインメモリ:ー
ストレージ:64/128/256GB
ディスプレイ:6.1インチ、有機EL
アウトカメラ:1200万画素広角、1200万画素超広角
インカメラ:1200万画素
バッテリー:ー
サイズ:約H146.7×W71.5×D7.4mm
重量:162g

▲デュアルカメラシステム搭載で、暗い場所でも全てのカメラでナイトモードの精細な撮影が可能に

※2023年4月6日発売「GoodsPress」5月号62-65ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【春の買って正解モノ】

<取材・文/竹林佑子>

 

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