人気店が集中する目黒東口を出てすぐの一角には、15年以上、大人の男女を温かく見守ってきたワインバルがある。

それが『kitchen cero』だ。スペイン料理を中心に、旬の魚介類と農家直送の野菜を味わうことができる。

ワインも豊富なラインナップが揃う同店。ナチュールから日本の造り手まで、300本以上が眠るセラーから、ふたりのお気に入りを見つけたい。


ワイン好きならつい前のめりになる!この店のラインナップは話題の宝庫

グラスワインは常時10種類以上、ボトルも5,000円台からそろうので、各々のその日の気分に合ったものがきっと見つかる


カウンターに座ると、メニューがプリントされたテーブルマットがまず目に飛び込んでくる。

“とりあえず”の小皿からサラダ、タパス、揚げ物、メインにパスタ、アルコールまで。ずらりと並ぶラインナップはゆうに30種類以上。

「どの皿もポーションは小ぶりなので、あれこれつまみながらワインを楽しんでほしい」とは、『kitchen cero』の料理長、吉村武衛さん。

つまりここでは、互いに遠慮しない関係のふたりが、それぞれが食べたいものを思うままオーダーするのがいい。


豊富なワインに華を添えるのは、見た目も美しいアラカルト料理の数々


パフェのような盛り付けに、歓声が上がる「いちごと柑橘のマスカルポーネの白和え」700円。

甘みと酸味の最後に訪れるピリリと効いたブラックペッパーがロゼ「オサイ」(グラス 1,210円)を進ませる。




パリパリの皮とジューシーな肉のコントラストが楽しい「鴨コンフィー」(1,980円)は、この店の定番メニュー。

オーストラリア産シラー「ホッフキルシュ」(グラス 1,430円)の優しい酸味が、鴨の脂を切る。




季節の食材を使った「今日のスパゲティ」。この日は菜の花や筍、ゆずがほんのり香る「はまぐりのカラスミクリーム」1,800円。

オーストラリアのオレンジワイン「エソテリコ」(グラス 1,045円)を合わせたい。



メニューの中には「黒のサラダ」「白のサラダ」など、スタッフに聞かないとその中身が分からないものもある。

あえて食材を書かない理由を、吉村さんは「お客さんとのコミュニケーションツールなんです」と話す。

そそるメニュー、豊富なワイン、そしてスタッフとのやりとりと、会話を弾ませる要素は十分。

〆のパスタにたどりつく頃には、「次に来る時は、あのメニューも……」とふたりで再訪を誓い合うはずだ。


ともに選んだ一本のボトルが、この夜を長く、深くする…


壁一面のセラーに並んだワインは、客が自ら選ぶことも。

エチケットを見ながらふたりで迷えば、それさえも今宵のコンテンツに。


セラーの上に鎮座する半個室も魅力的


カウンター後ろのセラーを挟んだ反対側には隠れた半個室も。

スケルトンの足元からはセラーに眠るワインを覗ける。


■店舗概要
店名:kitchen cero
住所:品川区上大崎2-13-44 大庭ビル 1F
TEL:03-5791-5715
営業時間:18:00〜23:00
定休日:不定休
席数:カウンター13席、テーブル4席、半個室1(3名)


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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。