松本人志、中居正広

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 4月30日、ダウンタウン松本人志と元SMAP中居正広によるトーク番組『まつもtoなかい』(フジテレビ系)が初回を迎えた。

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「この番組は毎回ゲストをふたりをマッチングさせて、4人でトークをするコンセプト。それが初回から崩れました」

 冒頭で番組構成を説明したのは、どこか居心地が悪そうに苦笑いを浮かべたMCの中居。すると「中居さん、お久しぶりです」と、登場した初回ゲストは香取慎吾1人だった。

 2016年末にSMAPが解散して以降、公の場では6年ぶりに再会した中居と香取。香取は翌年9月にジャニーズ事務所を退所すると、稲垣吾郎や草なぎ剛らと『新しい地図』を立ち上げている。

「(解散後にメンバーが)それぞれの道を歩むときに、テレビという場所でのお仕事が減ってしまうかもしれないけど、新しいことをやってみたいという方向に近かったのが(新しい地図の)3人。

 中居くんは“テレビの中でやっていきたい”という話があったので進む道が違うなって。それで実際に(僕らが)テレビのお仕事がなかなかない中で、テレビで活躍する中居くんを観ていたし。(3人に)話があればテレビも出たいという思いもありながら。だからちょっと(中居は)違うところにいるなって」

 ジャニーズを離れた後の経緯と心境を赤裸々に語る香取に、それを神妙な面持ちで聞き取る中居。およそメンバー同士だけが共有する、それぞれの複雑な思いが初めて交わされた濃密すぎる1時間に、

世帯平均視聴率は10・5%の好スタート

《あっという間で濃い時間だった TVの力を久しぶりに見たな 中居くんにあんな風に接せられるのは香取くんしかいない》
《ずっと見入ってしまう。 中居くん香取くん、不思議だけど良い関係だね》

 やはり国民的スターの再演に引き込まれる視聴者も多かったのだろう。初回の世帯平均視聴率が10・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率も7%を記録し、松本がこだわる“コア視聴率”も上々だった模様。

 一方で、初回から見応えがありすぎたのかもしれない。

《良く出来たなこれ…と思った。1回目がピークにならなきゃいいけど…》
《初回がピークの可能性は否定できないけどいい番組でした》

 などと「初回がピーク」にならないかと心配する声も。次回ゲストは“西の女帝”こと上沼恵美子と、DAIGOを夫に持つ女優・北川景子というマッチング。

 そしてもう一つ、視聴者の懸念材料となったのが、

《残念なのは木村くんの名前が出なかった事だけだね! まだまだ、闇は続く…》
《「キムタク」が放送禁止用語なのか、どこかに忖度してるような扱いでしたね。》
《やっぱりキムハブなんだなぁ》

中途半端な演出はSNS時代に逆効果

 草なぎや稲垣らの名前やエピソードは語られたものの、唯一、メンバーで名前すら出なかったのが木村拓哉。明らかにSMAPを意識した演出であるのに、松本ですら木村に触れないトークに違和感を覚える視聴者も多かった。

 それでも番組途中には、“月9”ドラマ『風間公親 教場0』CMを入れ込む“匂わせ”をするあたり、「フジテレビさんとしても制作上の葛藤はあったと思います」とはベテラン芸能リポーターの見解。

「これ以上ないドラマ宣伝の場になりますし、それこそ番組コンセプトが“4人でのトーク”ならば、空いていた残りひと枠は本来、“木村さんのために用意された席だったのかな”と勘繰ってしまいますね。

 ジャニーズでソロ活動に専念する木村さんだけに、番組として局として“忖度”せざるを得ない慣習は理解できます。ですが、香取さんをキャスティングして話題を集めておきながら、木村さんには触れない中途半端な演出はSNS全盛時代には逆効果。

 案の定、視聴者は“やっぱり”と受け取ってしまいますし、余計な忖度はジャニーズや木村さんのマイナスイメージを増長させるだけだと思うのですが……」

 気が早すぎる話ではあるが、最終回放送までには木村の出演は叶っているだろうか。