高校生が国語で「文学」を読む機会が減っている。灘中学校・灘高等学校で国語科教諭を務める井上志音さんは「国語のカリキュラムが文学を扱いづらいものになっている。文学といえば『羅生門』を高1で読むのが精一杯で、高2と高3では文学は何も読まないまま卒業する子がいてもおかしくない状況だ」という――。※本稿は、井上志音著、加藤紀子聞き手『親に知ってもらいたい国語の新常識』(時事通信社)の一部を再編集したもので