レーザーテクが断トツの売買代金、7~3月期最終利益6割増と好調も戻り売り圧力顕在化

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 レーザーテック<6920.T>は全市場を通じて断トツの売買代金をこなし朝方は買い優勢を維持した。ただ、出足こそ600円強の上昇で1万9000円台を回復したが、その後は値を消し1万8000円台に押し戻された。マスク検査装置及びマスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するが、足もとの業績は好調を維持している。前週末28日取引終了後に発表した23年6月期第3四半期(22年7月~23年3月)の最終利益が前年同期比59%増の207億1600万円と大幅な伸びを達成した。同期間では過去最高更新となり、これを材料視する買いを引き寄せる格好に。しかし、スマートフォンやパソコン向け半導体の市況低迷が続くなか、今年後半にも見込まれていた回復が後ずれするとの観測が市場に広がっており、同社株もその影響を受け戻り売り圧力が拭えない。午前10時半過ぎについに前日終値を下回った。

出所:MINKABU PRESS