日野自動車<7205.T>が軟調。26日の取引終了後、ドイツのトラック・バスメーカーのTRATON(旧フォルクスワーゲントラック&バス)と2018年に締結した「戦略的協力関係構築の枠組みに関する合意書」について、両社がそれぞれ抱える経営課題への対応を優先するため、同合意書を解消することで合意したと発表した。アライアンス解消による事業への影響を懸念した売りが出たようだ。

 日野自は同時に23年3月期の連結決算と24年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比12.8%増の1兆7000億円、最終損益は100億円の黒字(前期は1176億6400万円の赤字)を見込む。国内トラック・バスの販売台数は4万3000台、海外トラック・バスの販売台数は11万6000台、トヨタ自動車<7203.T>向け車両台数は12万9100台を計画する。23年3月期は部品供給不足に加え、排ガスなどの検査不正問題を背景に、最終損益は大幅な赤字となった。

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出所:MINKABU PRESS